デイビッド・J・リンデン氏による
快感回路を読みました。
          
          
          弊社の社長にすすめられた本です。
          人を使うためには、人は何を求めているのかを知る必要があるということで。
          
          文系的なテクニックや手法はもちろん必要だが、人間は動物であり、人体の仕組みとして組み込まれた快楽には抗えないと...
          
          
          
          
          
          麻薬や恋愛、セックス、ギャンブル等々、人間がその快感に嵌り、快楽を求めて中毒になる事柄について、その時、脳では何が起きているのか?最新脳科学の観点から紹介されています。
          
          快楽を感じる際には脳内でドーパミンが分泌され、それをレシーバーで受容する反応があるようです。これにより、人間は快感を感じるのだとか。
          しかし、中毒になると、このレシーバーが麻痺してきて、反応が鈍くなるという事が分かってきたようです。
          
          中毒になってしまうと、その行為自体で幸福感を得ることよりも、それがない事による喪失感の方が強くなり、それを埋めるためだけに続けてしまうのだとか...
          
          
          食事や麻薬など、生理的で本能的な欲求に対しての脳内での刺激による快楽や中毒症状については分かるのですが、最近の研究では、概念的な金銭や勝負の勝ち負けについても人間は快楽を感じ、中毒になることが分かっているそうです。
          
          そうなると、麻薬などの物質的なものだけでなく、ゲームなどのプログラムやイベントで人間をコントロールできると言うことになるかと。そう考えると、悪用も不可能では無いわけで、怖いですね~。
          
          さらには、ギャンブル中毒になりやすい人には遺伝の影響も認められることが分かってきたようです。
          と、まあ、いろいろな事が最近の脳科学から分かってきたことが分かります。
          
          と同時に、科学が発達し、いろいろな事が出来るようになったり、ロジカル・効率的に処理されるようになってきていますが、やはり、人間は動物で、本能的な快楽には抗えないのだということに、今更ながらショックを受けました。でも、改めて受け入れなければいけないな~とも感じました。
          
          
          読書の感想を残そうと、このHPにカテゴリーごとにまとめているのですが、「科学」を初めて作りました。そういえば、科学のカテゴリーの本ってあまり読んでいないな~と。
          
          一般の欧米人というかビジネスパーソンは科学が苦手なイメージがありますが、結構、サイエンス本って読むんですよね~。反対に日本人はサイエンス分はほとんど、その分野のプロでない限り読まないそうです...
          
          
          2015.01.25
          
          
採点:★★★★★
          
          
          
          
          
          
          
          
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