楠木新氏による
人事部は見ている。を読みました。
人事の仕事については、いろいろな不満があり、人事と書いて「ひとごと」と読むなんて揶揄したり、人事の仕事はhiring, training, retaining,
firingの4つに集約されるけど、日本の人事はhiring、それも新卒採用がほとんどの仕事で、人事の仕事の大半を出来ていないなんて言ったりしていたのですが、「人事は見ている」というのですから、どのように見ているのか?仕事をしているのか?人事の目から見てみるのも面白いと思い、読んでみることにしました。
周りの部署から見た人事の感想や、人事の中から見た本音が赤裸々に書かれていた気がします。
そういった面では参考になった1冊でした。
例えば、課長までは実力で昇進できるが、部長以上、特に役員レベルになると、上からの引き、巡り合わせが重要になるなんていうのは、外から見ているとそう見える事もありますが、人事にいた人間がそれを認めるとなると、やっぱりそうなんだ...と思うんですよね。
社内で聞いたりしても、まあ、はっきりとはそうだとは言えない内容でしょうから。
反対に、人事の力の限界を感じたというか、自ら認めている辺りが潔い気もしますし、情けないような気もします。
そんな「実情」については赤裸々と告白されているので、真実みのある話として読むことが出来ました。
もう一方の、人事としての仕事については、組織の大きさによって、どれだけ従業員を詳細に把握できるかと言うようなことが議論の中心になっていますが、まあ、それが楠木さんの感じた大きな違いなんでしょうけど、正直言って、人事の仕事はそれだけじゃないと思うんですよね...評価だけが人事の仕事じゃないでしょう...その評価1つとっても難しいというのは分かりますが...
ご本人も人事の仕事を体系立ってまとめたモノは他にもたくさんあり、本書では、それについて議論するつもりは無いようなことを書かれており、評価について本音を語ってくれたんだと思いますが...
2015.01.25
採点:★★★☆☆
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