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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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100円のコーラを1000円で売る方法永井孝尚

永井孝尚氏による100円のコーラを1000円で売る方法を読みました。


以前、自分の会社の技術開発のマネージャーと話をしていて、しばしば話がかみ合わないことがあったのですが、何か、この本を読んだらしく、私の言っていることがようやく分かったと言っていたので、どんな本なのか興味があり、読んでみることにしました。

結構、売れているらしいですし。


【中古】単行本(実用) ≪政治・経済・社会≫ 100円のコーラを1000円で売る方法 / 永井孝尚【画】

価格:390円
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内容はと言えば、まあ、マーケティングの初歩の初歩、Lesson101、入門編でした。
ので、特に新しく得ることはなかったので、正直私にとっては意味のない本でした。

ただ、実際のビジネスケースや本書内の物語が、それぞれの戦略や考え方を分かりやすく説明してくれており、確かに入門編としては分かりやすいのかな?とも思いました。
と、同時に、こんな程度でマーケティングを理解したつもりになられても困るなと心配というか不安にもなりました。

マーケティングミックスやsegmentation、その到達度、PLC、R&D、capability戦略、adoptive戦略など未だ未だ、初歩の初歩の戦略や知識だけでも紹介されていないものも多いでしょうし、本書ではマーケティング戦略はvalue propositionにフォーカスした様な内容になっていて、一方では、customer myopiaになりすぎることが高性能なのに低収益となってしまう日本企業の弱点みたいな感じで説かれていますが、value proposition戦略って基本的にnitch戦略に繋がるんで、事業規模は縮小というかright sizingせざる得なく...それでも高収入は可能でしょうけど、そのためにはcapability戦略も必要になってくるわけで...

まあ、感想としては、入門編としては分かりやすく説明された、取っつきやすい内容になっているとは思いますが、その中身が実践で役に立つかと言えば、そのレベルまでは学べないでしょう。


あと、主人公の宮前久美のキャラクターが好きになれず、気分が悪かったです。

性格悪過ぎ。

たまに実社会でもいますけど、自分を過信しすぎていて、未熟さに気づかないまま、偉そうに他人のやっている事にケチばっかり付けていて、いざ自分がやると何も出来ない人。というか、今、そういう人で苦労しているので、この本を読んで気分を害したのかも知れません。


2014.12.27

採点:★★★☆☆









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