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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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岩崎弥太郎と三菱四代河合敦

河合敦氏による岩崎弥太郎と三菱四代を読みました。


以前、感想を書いてあったのですが、間違って上書きをしてしまって消してしまいました。
ということで、記憶を頼りに感想を書き直しました。


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岩崎弥太郎と言えば、坂本龍馬の子分の様な人で、幕末の動乱の乗じて、龍馬の作った海援隊を引き継いで三菱財閥を興した人というイメージでしたが、いやはや、認識が間違っていたようです。

そりゃそうですよね、これほどの大企業グループの創始者となった人ですから、その志や実行力、胆力は常人離れしています。
ただ、その剛胆な性格というは人となりのワリには、経営はマイクロマネジメントであったというのは意外ですが...
その最後も壮絶で、反三菱連合とも言うべき日本郵船との争いの中、まさに戦死という状態。


弟で、兄弥太郎の後を継いだ弥之助は静かな人であったようですが、三菱の発展の基礎を作った人のようです。弥太郎や自分の子供は厳しく育て、これほどの大財閥の子孫でありながら、無駄や贅沢とは無縁の育て方をしたようです。スゴイですね。

そして、海運を一度捨て、他の事業で財を成していきます。
政財界とのつながりも婚姻関係も含めて強固なものにし、ついには実質日本郵船をグループに取り込むことに成功し、兄のリベンジを果たしたんじゃなかったかと記憶しています。

しかも、彼についても壮絶な最期が待っていたのを覚えています。


とまあ、大きな事業を興したり、切り盛りしていくのは何とも大変なものだなあと感じました。
一方、現在の利益優先の経営や、まあ、建前上は全てのstake holderの為の経営と違って、日本の富国強兵のためという大義名分というか目的に向かってこの頃の事業家は事に当っていたんだな~と感じました。

今の業界での生き残りだとか、利益を目的とした経営との規模の差というか、尊さの違いというかが歴然という気がするんですよね...
私の携わっている事業にしても、まあ、技術が発展すれば便利な製品、地球環境に優しい製品につながりはしますが、別にうちの会社じゃなくてコンペティターがやってくれたって世の中は良くなりますし、例えばその土地土地の雇用や経済発展に貢献していると言っても、それもコンペティターでもいいんですよね...
なんか、事業や仕事に対するモチベーションというか意義が違うな~と感じてしまう今日この頃です。

いろんな経営スキルや知識を教わり、近々、現場に近いオペレーションの責任を持つポジションに移動だとほのめかされていますが、自分のスキル等の問題もありますが、上記の様なモチベーションの面でどうしたものか...というのが目下の悩みです。

そういう面では、このタイミングで過去のビジネスタイクーん達のモチベーションや志の素に触れられたのは良かったと思います。
読書というのは、そのとき、その時に自分にとって必要な内容の本に自然と出会うものだなぁ~としみじみ感じます。


2014.12.27

採点:★★★★









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