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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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キャノンの掟プレジデント編集部

プレジデント編集部による稼ぐサラリーマンの仕事術 キャノンの掟を読みました。

私が大学でビジネスマネジメントを学んでいた頃、世間ではキャノンの成長が著しく、優良企業としてもてはやされていました。授業ではコンテンポラリー過ぎて出てきませんでしたが。
今は見る影もなくしたソニーやトヨタ生産方式は出てきましたが、アメリカの大学でのクラスでも。

ただ、その中で、日本的な終身雇用制度も見直されているというか、評価に値するといった記述もあり、今思えば、単なる終身雇用、年功序列じゃなくて、御手洗キャノンの様な実力主義+家族主義での終身雇用の事を米国では自然とイメージしていたのかも知れません...


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感想ですが、キャノンの高成長・収益力の秘訣の一端を垣間見ることが出来た気がしました。

ただ、終身雇用制度にしてもセル方式の生産にしてもさらっと書かれており、イマイチ心に響かなかったというのも感想です。
さらっと書かれすぎていて、概要や狙い・効果については理解できましたが、それを実施するための仕掛けやコツ、困りごと、対策など、もっと泥臭いところを読みたいというのが正直な感想です。まあ、よそ者というか他人が書いているからそうなっちゃうんでしょうね...記者やコンサルタントが書いているから。
表面つらのロジカルに分かりやすいところや、話として面白いところをまとめているけど、ホントの意味でコアにたどり着けているとは思えませんでした。実感として理解できていないからこんな程度になってしまうのだと。そういった面ではやはりご本人が書かれたものが一番心に響くし、勉強や参考になる気がします。

さらっと、キャノンの方針をおさらいするにはいいかもしれませんが、あまり参考にはならないというか、実践役立てるのは難しい気がします。


それにしても終身雇用制度を維持したままの実力主義組織とか、言葉で言うのは簡単でしょうが実践をするのは大変だと思います。ただ、人事にやれ~!といってもなかなか進むものではなく、トップ自らのコミットとエネルギーも並大抵では出来ないことかと。

また、経営者としての在り方や、会社の社会に対する責任といったことも良く周りの人間に説いていたようで、本書にも出てきますが、我が社の元会長もずいぶんお世話になったのだとか...
ご本人に聞くことは出来ないので、理事に聞いてみたところ、そういった話をご本人から聞いたことがあるそうで、色々と教わったとのことです。
う~ん、何かうらやましいです。

話は逸れますが、世界中の誰でも7人の知り合いを介せばたどり着くというスタディーがあるようです。私にとっては御手洗さんには2人、Jack Welchには1人、瀬島龍三も1人と、中々、世界は狭いですね~。他には思いつかないけど...ご本人達にはお会いしたこと無いんですがね...

オバマさんやプーチンさんも7人でたどり着くのかな?


2014.11.10

採点:★★★☆☆









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