「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

最近中国への出張が増えてきました。

アメリカの大学を卒業していると言うこともあって、もっぱら欧米が担当だったのですが、中国の経済成長と共に中国でのオペレーションが大きくなり、優先順位を上げて対応せざる得なくなったためです。

しかしながら、他の拠点に比べて未だマネジメントを含めたスタッフが成熟していないため、手がかかります。そのため、自然と出張の頻度が高くなっているという現状です。


中国に対してはあまりよくない感情を持っている日本人も多いと思いますし、下に見ている人も多いと思います。

また、日系企業で働いている中国人の人達も心の底では決して日本人の事をよく思っていない人も多いと思います。
尖閣問題（彼らにとっては中日政治問題）の際のデモに参加している弊社の社員もいたと言うことですし。

ただ、マスコミで言っているほどお互いについて悪い感情を持っていないと言うのも事実でしょうし、面白可笑しく紹介される異常な行動についても一般的なものではなく、中国にとっても特別な異常な事なのにそれをステレオタイプとして中国人全般に当てはめてしまっていることがあると思います。

優秀な中国人は優秀ですから。

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中国と日本の企業をつなぐコンサルタント会社を経営されている小澤氏の経験に基づく中国人談でした。

まあ、概してどこかで聞いたことのある（日本や欧米諸国から見たら）常識の無い中国人の行動や考え方について紹介されていました。

それに対して、呆れたりもしたようですが、今ではそういうものだと割り切って楽しんでいるようです。ご主人の中国人のようですし。


ただ、新入社員のおかしな言動についての件は、中国人だからと言うわけではなく、日本でも所謂、世間知らずの学卒さんにあるお話だと思います。

その辺は中国の仲間の名誉の為にも訂正しておきたいなと思いました。

彼らから学ぶことも多いのは事実ですし。特に欧米系の企業でそれなりのポジションで働いた経験のある人間との話は面白いです。彼らは欧米文化や先進国の常識を理解した上で、中国には通用しないことと今の中国にはこういうことが必要だというやり方を理解しています。


本の最後の方で、中国に行くときに喜ばれるおすすめのお土産として日本の化粧品なんていう紹介がありましたが、これは女性同士だから許されるンだろうな～。男性から女性への手土産として化粧品や香水なんてtoo personalだと思われるので避けるべきお土産だろうに．．．と思っていたのですが、違ったみたいです。

先般、中国での会議があったのですが、偉い人たちが一堂に会すことになり、日本からも大勢の出張者がいて、私がそのスケジュールのとりまとめをし、現地法人の総経理秘書にホテルやトランスポーテーションのアレンジをお願いすることになりました。

まあ、さすがにお忙しいお偉方ですから、ドタキャン、何度もスケジュール変更とかなり大変でした。そんな中、彼女にお礼を兼ねてお土産を持って行こうと総経理にそれとなく欲しいものを聞いてもらったら、何と化粧品でした。とても現実的というかpracticalなんですね．．．


採点：★★★☆☆


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