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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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キラークエスチョン山田玲司


人気漫画家の山田玲司氏のキラークエスチョンを読みました。


Bバージンやゼブラーマンなどの人気マンガを世に送り出している山田玲司氏のですが、私は作品を読んだことがありません。
マンガは好きで結構、端から端まで読んでいる方ですが、氏の作品には縁がありませんでした。

その作者が企画で著名人にインタビューした「絶望に効く薬」を通して学んだ事を紹介してくれているようです。
初対面の人と話す場合でも、その人の心の琴線に触れたり、その人の人となりをあぶり出すような、自ら自分のことを話したくなるような質問があるのだと言うことに気付き、それをキラークエスチョンと名付けたそうです。


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感想ですが、まあ、キラークエスチョンとたいそうな名前が付いていますが、そんな大げさなものと言うより、1つの質問を通してどうやって相手の人となりを暴くというか、理解していくという事が主眼です。

ある意味コミュニケーションのノウハウ本とも言うことが出来るでしょう。

書いてあることは然もありなんと言うことばかりで、特に反論もありませんが、ビックリするような発見もなかったというのが正直なところです。


印象に残っているのは、一般的に女性は家族をとても大切にする傾向があるので、女性に対して母親や兄弟など家族のことを訪ねるという質問は、自分も同じような価値観を共有し、かつ相手に対して興味を持っているというメッセージがあり、相手は心を開いてくれる傾向にあるという章でした。

これならキラークエスチョンと呼んでもいいかと思います。

他に、言われて一番嬉しかったことや好きな映画、オススメの書籍、10年後に何をしているなど、答えから相手のことをある程度理解できる質問などが紹介されています。
まあ、結構、当たり前の質問というか、水商売のテクニックのような気もしますが...
昔、学生の頃バイトをしていたときに、先輩にこれらの質問を教えてもらいました。


あと、キラークエスチョンとはあんまり関係ないと思いましたが、会話の広げ方のテクニックなども紹介されていました。

例えば、最初の質問に対して時間軸を動かして質問を変える等はかなり使えそうな気がしました。

他には、恋愛の話は誰でも食いついてくるとか。
まあ、悲しい失恋のすぐ後なんかは逆効果にもなっちゃいそうな気もしますが、空気を読みながら対応する必要があるでしょう。

著者自身の様々な人に対してのインタビューという経験を通しての本書ですので、紹介しているテクニックや質問に対しては自信が伺えます。
とはいえ、繰り返しになりますが、そんなにすごい「キラー」クエスチョンが紹介されているかと言えば、それほどでも無いと思いますが...
まだ、他人行儀で、一定の距離を取った上での関係の構築しか興味がないような気がします。もう一歩踏み込んだ関係を気づくためのキラークエスチョンとしてはちょっと物足りないかと。

それでも、読んで損をするという類の本ではないので、興味があれば一通り読まれるのもオススメです。
ページ数や字数も少ないのであっという間に読めてしまいますし...

2013.09.06


採点:★★★☆☆









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