若松義人氏の
なぜトヨタは人を育てるのがうまいのかを読みました。
トヨタ生産方式の生みの親として有名な大野耐一氏の元で学んだ元トヨタの社員による本書です。
GEの6σと並んで世界中の企業が参考としているトヨタ生産方式(TPS)などについてもっと分かることがあるかなと思い手に取ってみました。
また、トヨタは仕事のやり方だけでなく、人が非常に優秀な感じがします。
それも元々優秀なだけでなく、会社に入ってからの指導や訓練が行き届いている感じで。
その秘密の一端でも分かれば...と。
感想ですが、参考になると言うか、至極当たり前のことが書かれていました。
トヨタのすごさって、やはり当たり前のことをちゃんとやる。ってところに集約されるのかな?と思いました。
世界中の製造業が取り入れたカンバンにしても、在庫を無くすためにはこうした方がいいと言うことを、愚直に頑張った結果なのだと思います。
今やどこでもJust In Time deliveryの方法としてカンバンと言う言葉は通じるようになっているぐらい。
導入している企業でもホントの意味で実践できているところとなると更にその数は減ってしまうことになりますが。
10年以上前の米国の大学でのビジネスの授業のテキストにもKanbanって出てきていましたし。
本書では巷にあふれているというか、いろいろな参考書の出ている具体的な改善の手法が書いているというわけではなく、まさにタイトル通り、どのような姿勢で仕事に取り組んでいるのか?更に言えば、人材育成に取り組んでいるのか?ということが書かれていました。
部下や後輩に仕事で質問をされると、早く進めたいこともあり、ついつい答えを与えてしまうことがありますが、本書で書かれている通り、自分で考えさせて、自分で答えを見つけていくという姿勢を身につけさせることが必要なんだと感じました。
たしかに、仕事が出来る人たちというのは、自分ではこうしたいという考えを持ってから相談しに来ますから。
反対に出来ないと言われている人たちは、指示を待っているだけとか、答えを欲しがって自分では考えないことが多々あると感じます。
これについては、これ以上書くと同僚の批判が止まらなくなってしまいそうなのでこの辺にしときます。
大変でも、めんどくさくても、一度答えを導き出すための思考プロセスが分かれば、次からは自分で答えを導き出せるようになるでしょうから。
そうしないといつまでも使えない人材のままでしょうから。
トヨタ流で言うところの人財にしないと。
ちなみに我が社では皮肉を込めて人罪なんて言うときもあります。
参考になり、読みやすくなっていますので、時期を見計らって読み返してみようかなと思います。
ちょっと、トヨタでやっている事は正しいという前提で検証もなく話が進んでいるところがあり、鵜呑みにし過ぎるのも危険かなと思いますので、もう一回、自分で判断を入れたいと思います。
2013.07.13
採点:★★★☆☆
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