石渡嶺司氏の
転職は一億円損をするを読みました。
名前にインパクトがあったので、読んで見ることに。
日本の労働市場は硬直化しており、企業はリストラをするのは大変ですし、
一方、一度職を失った労働者が新しい職を探すのはとても困難な状況です。
しかし、だからといって大企業による終身雇用神話も崩壊した現代においては
転職も念頭に置いて過ごさなきゃいけないんじゃないかな?
スキルを身につけていつでも転職できるようにしておかなくちゃいけなんじゃないか?
なんて思っていたところにこのタイトルでしたから。
結果から言えば、最悪の一冊でした。
ホント時間を無駄にしてしまいました。そして何も役に立ちませんでした。
そもそも、1億円損をするとありますが、ぜんぜんロジカルじゃない。
ある前提で計算して2億円ぐらいの損を出しておいて、話半分でも1億円損するとありますが、
そんなの、その前提だけじゃん。別の前提で計算したら、そうはならないでしょう...
かといって、その前提がたいていの転職者に当てはまるならいいけど、そうでもないし。
ホントくだらない。
久しぶりに怒りを覚えるぐらい、くだらない本でした。
出版社も著者もこんな本を出して恥ずかしくないんでしょうか?
しかもタイトルにしている転職が一億円損するっていうところが、全然説得力ないし。
この人、馬鹿でしょって思っちゃったモン。
こんなの通用するわけないじゃん。だまされる人いるんだろうか?
転職サポート企業のマッチポンプ的な転職を煽る姿を、真実を語っていないとか
業界人は絶対早期転職は損だと知っているのに、それをあえて薦めているなんて批判していますが、
あんたも同じだろ?
批判していることには別に反論もないし、そういう見方もあるかなぁと思いますが、
本を売るためにインパクトのあるタイトルを付けなきゃいけないのは分かりますが、
中身が全然伴っていないじゃん。
これって、詐欺で訴えられないんでしょうか?それぐらいひどいレベルです。
せめて、それなりに納得できるロジック考えないと...
転職すると一億円損する計算が、転職する度にしょぼい企業に転職していくって...
逆だってあるじゃん。
むしろ、自ら望んで転職している人が、わざわざ条件の悪い転職する?
企業自体の規模やレベルが落ちたとしても、雇用条件やポジション、収入は上がってるでしょ...
じゃなきゃ、クビになって仕事を見つけなければいけない状況でもないのに、
わざわざ転職しないでしょ...
早期転職者に対して、転職サイトや企業に煽られて判断を誤らないようにとの
警鐘を鳴らしているのでしょうが、説得力がぜんぜんありません。
あまり考えない、競争力もないダメな社員はいくら転職してもダメだと、
当たり前のことが書かれています。当たり前じゃん。
著者は転職すればダメ人間が収入アップ、出世できるなんて思ってたのでしょうか?
そう思っていたけど、実はそうじゃないじゃんって言うなら分かりますが...
そう思っている人に対しての警告?
そうは読めませんねぇ〜。
何度も書きますが、ホント、久しぶりのくだらない一冊でした。
採点:★☆☆☆☆
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