ふらっと本屋さんで見ていて、タイトル買いをしました。
          
          現在、自動車部門にいるので、最大の国内のお客さんの2社の事のようで、
          勉強もかねて買ってみようと思いました。
          
          私はといえば、今は自動車業界にいるのですが、基本的にそんなに自動車に興味がないので、
          周りの人間の話している常識が分からずに苦労することも多々あります。
          
          
          
          
          内容はといえば、日産がRenaultに引き取られた後、
          日本のカーメーカーはトヨタとホンダの2社が抜き出る状況に。
          
          実際はトヨタの一人勝ちですが、ホンダはそれでも規模のわりに頑張ったと。
          そんなトヨタがライバル視というか、目の敵にしている理由などが書かれています。
          
          ある意味、マーケティング戦略で、実は規模の圧倒的に違う大きな会社に対して
          ライバル視したような宣伝をすることにより、自社を一流に見せる方法に似ているかと。
          これは、例としてはカルビーと湖池屋、カネボウと資生堂ってところかと。
          本書ではホンダが意識してそうしているとは書かれていませんが。
          
          
          ところで、本書のホンダとトヨタの争いとして描かれている車種は、
          フィットとヴィッツ
          アコードとカムリ
          インサイトとプリウスなどです。
          
          これらの競合する車種についてですが、プリウス以外は私はホンダがマーケットを開拓したら、
          トヨタがそれが売れているのを確認して後から参戦してその市場を持って行ってしまっている
          と思っていたのですが、どうやら違いました。
          
          それにしてもフィットやヴィッツ、アコードやカムリは別の切り口から両社が開発し、
          それが偶然同じマーケットで競合し、稼ぎ頭になっていったようです。
          
          その経緯や開発経過が両社の視点から描かれており、非常に面白いです。
          自動車業界に興味がなければつまらないと思いますが。
          
          
          最近は日産も調子を取り戻し始め、日系メーカーでは一番調子が良いのでは?とも思いますが、
          本書ではいずれはカムバックするだろうが今は死に体ということで、相手にされていません。
          現在の日産の好調さからはちょっと寂しいかな。
          
          反対にホンダはシビックが北米でコケ、アコードのゾーンもHyundaiのソナタに、
          カムリ共々、市場に食い込まれており、苦労していると思います。
          また、3.11の地震やタイの洪水でも日本メーカーでは最もダメージを受けましたし。
          
          この本が書かれてから結構時間もたっていますし、続編というか現代版も読みたい気持ちです。
          
          
採点:★★★★☆
          
          
          
          
          
          
          
          
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