池上彰氏の
先送りできない日本を読みました。
元新聞記者で、NHKのこどもニュースや他の民放の番組で分かりやすいと大人気の池上彰ですが、著書を読んだことは無かったので読んでみようかと。
内容は現在の日本の国際社会で置かれている立場や財政状況を分かりやすく解説してくれています。
一つ一つの内容について、どうのこうのというのは無いのですが、物事を理解するという事について考えさせられました。
本書の中でも触れられていますが、マスコミの報道にしても、1つの事案について理解度が足りないにもかかわらず、ある末端の事象についての議論や批判を報道することにより、物事の本質とは関係ない枝葉末節の議論に終始してしまっているということがあり、勉強不足との指摘がありましたが、全くその通りだと思います。
また、その場しのぎで判断をせず、後送りにすることで、目の前の問題を逃げている政治家。その政治家を選ぶ国民にも責任があるのだが、その政治活動の本質を理解しないまま、雰囲気に流された、本質の問題についての指摘が出来ないままの意見を垂れ流すマスコミにも背金があるけれども、その責任は問われていないという話は同意できます。
というか、そんなこと分かりきったことで、だから、マスコミなんて何も信用していないんですが...それでも、未だ未だ世の中を広く見渡せば、マスコミの影響力というのは大きくて、その影響力に見合った責任をしっかり取るべきだというお話かと。
あと、本質を理解しないまま、自分の分かる範囲や雰囲気で枝葉末節の議論・批判をするというのは私の会社でも見かけます。本人はしたり顔で批判を展開していますが、はっきり言って鬱陶しいだけです。本人にビシッといって分からせる場合もあるますが、大抵の場合は無視しています。
だったら、自分でやってみろ!と思いますが、出来ないので、敢て、相手にするだけ無駄ですから。
でも、そういう人に限って、議論をしていると思っているんですよね...自分が理解できていないだけなのに...何回か、そんな経験があります。そういう人はどんどん仕事がなくなり、干されていく姿をよく見ます。それでも何故、私は優秀なのにこんな扱なんだ...と感じている人が多いようです。
こちらの言っていることの本筋というか本質を理解できていないから、枝葉末節のどうでもいいことについて議論されても相手にしていないのですが、それでも議論していると思っていたりします。
もう少し若いときにはギャフンと言うまで、分からせようと頑張りましたが、最近は放っておくようにしました。大抵、よく理解できないままふてくされるだけなので。
あと、こういう輩について最近感じるのは、物事や事案には必ず1つの答えが準備されていると考えているようで、しかも、それを自分で考えるのではなく、直ぐ、人に聞こうとします。
仕事をしている中では、そんな簡単な問題ばかりではなく、答えが用意されていないような事案について、様々な知識や経験、それも自分だけではなく関係者たちのものまでも含めて、正しいと思う方向に物事を進めていく必要があるんだと思いますが、なまじ、学校での成績がよかった優等生は答えがいつでも用意されていると勘違いしているようです。
こういう人たちは、誰かにやるべき事を教わってもすっきりとした分かりやすい回答じゃなくて自分では消化できないので別の人に答えを聞きに行く。たいていの人は同じ反応で、考え方の方向性辺りのアドバイスは出来ても、具体的な答えを持っていないので、誰か、具体的な指示を出してくれる人を見つけるまで、聞きまくるといった具合です。そして、その指示通りにやって上手くいかなくても、その人のせいにして、自分の責任とは考えないという傾向があるように感じます。すなわち、誰か、責任を取ってくれる人を探し続ける。自分では何もしない。出来ない。
全く、役に立たないですが、それなりに出世したりデカイ顔をしていたりします。
みんな見限っていますけど。気づかないのは本人達だけ。どこかで壁にぶつかって気づけば未だいいですが、下手にaffirmative actionなんかで、実力以上に出世していたりすると更に達が悪いです。
デキると勘違いしていますから。
池上さんの本の内容と言うよりも、私の仕事上の愚痴になってしまいました。
まあ、愚痴っているのもかっこわるいので、こういう人たちをどうproductiveに活用できるようになるかと言ったことを考えてみたいと思います。
2014.04.20
採点:★★★☆☆
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