第94代内閣総理大臣であった菅直人元総理の奥方、
菅伸子氏による
あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるのを読んだ感想です。
菅直人元総理と言えば、民主党による自民党からの政権の奪取後、初代民主党総理だった鳩山さんの後を継いだとたんに消費税アップ発言を唐突にし出して人気を落とし、また、東日本大震災の際には先頭に立って原発事故の対処に当っていた姿が印象に残っています。
最後はいつまでやるんだ?総理の椅子にいつまでも居座るなと非難囂々だった気がしますが、私としてはあれだけの危機を乗り越えてくれた総理なんですから、もっとやってもらっても良かったと思いますが...
総理になる前の印象と言えばO157が流行した際にカイワレ大根が感染の原因だという噂が広まって、業界が大打撃を受けた事を受け、カイワレ大根が安全だと言うことをアピールするためにTVの前でムシャムシャ食べていた姿を覚えています。当時、厚生大臣だったでしょうか?
その奥さんが何を書いているんでしょうか?ちょっと興味があります。
普通の家庭出身の庶民派総理大臣の菅直人の人となりについて書いた本が本書だとのことです。
う〜ん、お二人とも結構良い大学(東工大・津田塾)の出身で、ご両親が医師であったり市議会議員であったりとあまり庶民派とも思えないのですが、まあ、他の政治家2世さん達と比べると庶民ということなんでしょう。
菅元総理の人となりについて、奥さんの伸子さんの視点から色々書かれています。
過度に立てるわけでもなく、蔑むわけでもなく、適度なリスペクトが伝わってきて気持ちいいですが、無条件に政治信条や行動を肯定しすぎな気もします...まあ、あるがまま受け入れているという方が正しいかも知れませんが。
換算との馴れ初めやお互いを意識し始め、結婚するまでのお話や、元々は弁理士の資格を取って独立を目指していたけれども、政治活動にのめり込んでいって結局は総理大臣になった話など、菅氏の人生をすぐ近くから見た様子が語られています。
ホントに友達と話す内容って感じで、赤裸々というか飾らずに語られている気がします。
ただ、その分、こんな重たいタイトルなのに、政治信条やその都度その都度、状況の分析や是非の判断などはなく、あるがままに見たまま、感じたままが書かれています。
ホント、世間話をするかのように。
首相官邸での生活の様子やお役所仕事に関する苦言というか提言、選挙の際の活動の内容と大変さなども率直に書かれていますが、だから何?という気もします。
ホント、目的のない世間話です。そういう風に割り切れば、まあ、楽しく読めるかも知れませんが...
最後の章ではそれぞれの政策についての菅氏の立場というか考え方を代弁されています。
特に伸子氏の仕事の重大な役割として菅氏の政治の信条や政策を支援してくれる有権者達に伝えることがあるようなので、最後に、本の中でもその役割を全うされています。
普天間基地問題、政調の復活、高校の無償化、高速の無料化、消費税増税などなどについての菅氏の立場と考え方が示されています。ご本人に聞いてもやはり同じ事をいうのでしょうか?
何となく、得るものはあまりありませんでしたが、菅氏が少し身近に感じられました。
2013/08/03
採点:★★☆☆☆
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