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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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MLBが付けた日本人選手の値段鈴村裕輔

鈴村裕輔氏のMLBが付けた日本人選手の値段を読みました。


この方自体は知らないのですが、なんだかMLBに詳しそうです。

あと、野茂やイチローは別格の活躍をしていますが、それ以外の鳴り物入りでメジャーに挑戦した選手達は結果がイマイチな感じがします。松坂とか。ダルビッシュは良さそうですが。

反対に、日本ではそんなに活躍していたと思えないような選手がMLBに挑戦し以外と活躍していたりと、イマイチよく分からないところもあり、メジャーに嵌る選手の特徴があったりするのかな?と読んでみることにしました。

といっても、私は特に野球ファンというわけではなく、毎朝TBSの朝ズバを見ているので何となくベイスターズを応援しているぐらいで、球場に何て見に行ったりするほどは応援していませんし、スタメンの全員を言えるかと言えば、言えません...

メジャーではNYに4年ほど住んでいたのでヤンキースを応援しています。その頃のヤンキースはワールドシリーズ3連覇とかしていたと記憶しています。
何度か試合を見に行きましたが、日本との雰囲気の違いに驚きました。日本より疎外感が無くていいですね...選手も近いし。
あと、観客が敵のチームのホームランボールを取ったら球場に投げ返すのが大好きです。日本でもこれがはやればいいのに...


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メジャーリーグが日本人選手に求めている能力や選手像が分かりやすく書かれていました。

メジャーリーグで主力になっている戦略や求められている各ポジションの選手像などが紹介され、それに対して日本人メジャー選手であったり、これから挑戦しようとしている日本のリーグで活躍している選手達の能力と比較して、どれぐらいの評価がされているのか?どれぐらいの年俸になりそうなのか?等が分析されています。

各選手の能力や特徴などが分析され、メジャーリーグでどのような評価になりそうかを予想しています。
これが分かりやすくスッキリと頭の中に入ってきますが、なんともあまりにも単純化しているというか簡単すぎて、プロの世界ってこんなに単純なのかな?と少し疑問に感じました。
各選手の能力やチームでの事情と言うよりも、結局は個人の成績で評価していることが多く、単純すぎる気がします。それで判断するんだったらスカウトなんて誰にでも出来ちゃう気がするんですが...実際はそうではないでしょうから、もっと踏み込んだ分析というかプロの見方の一端でも知りたかったです。

あと、掛布さんだったり他の専門家だったりからの引用が多すぎる印象です。
持論を正当化しようとする際にこれらの引用が出てくるのですが、それを何の検証もなく正解として扱われても...逆にこれらの知識から氏の考え方が形成されているのかも知れませんが...

最後に、これからメジャーに挑戦するだろう選手の評価のポイントと年俸の予測がありますが、メジャーリーグ全体でのそのポジションのトップの年棒や一流どころ、アベレージレベルなどが分からないのでイマイチピンと来ません。
赤星選手が1.2〜2億円の査定ですが、同じポジションで似たような能力や条件の選手ってどのぐらいもらっているんですかね?似たような選手の年棒から弾いてるんですかね?そうだとしたら誰なんだろ?
一方、このポジションと役割でメジャートップクラスの選手って誰でいくらぐらいもらっているんだろう?その選手に対して赤星選手はどんな評価になりそうなんだろう?それは何故?って感じの内容がもっと知りたかったです。

言葉が悪いけど、ちょっとメジャー好きの人なら誰でも書けそうな内容だったのでちょっとガッカリです。
やっぱり、こういう類の本って外から見た人が書いた物よりも、その世界でバリバリ活躍している当事者の書いた物の方が参考になることが多いですね...中には評論家なのに恐ろしいほど内情を知っていたり、驚くような分析をしている事もありますが、そちらの方が稀ですよね...

2013.07.31


採点:★★☆☆☆









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