作者の山崎氏についての知識は全くありませんが、タイトルから知っていて損は無いだろうと思い購入しました。
ちょうど、2週間の出張が入っていたので、移動や時間が余ったときにでも読もうと本棚から取り出しました。
書いてあることは、ごもっとも。当たり前のこと。
自分自身の経験を元に、周りの人間のこういう行動が目に余った。 とてもじゃないが品がある行動とは言いがたい。 だから、こういう風にしましょう。考えましょうとかかれています。
全体として、
@見ていて気持ちがいいと思えない立ち振る舞い
A自分の欲を直接表現せずに、ちょっと遠まわしにごまかして他人に責任だったり負 担を強いる行動
B欲がそのまま行動に出てしまっている場合
C周りの迷惑というか気持ちを考えずに、自分本位で行う行動
D知ったかぶりとか偉そうに振舞う姿
などなどが、品の無い行動だぞと警告を発していました。
そりゃそうですけど。 ただ、余りにも目くじらを立てすぎていて、そんな事言っていたら 何にも発言、行動できなくなっちゃうよ。とも思いました。
どんなことにも難癖を付けようとすれば、付けられるものですから。
人の失敗を参考にして、自分の行動を改めようとする姿勢こそが 自らを磨き上げていく道だと伝えたいようです。
それにしても、こんな自分の感想文というかブログみたいなものを 本にして発表して、個人名こそ出していないですけど、 人の悪口を書きまくっているのが果たして品がいいのでしょうか?
ちょっと疑問に思いましたけど、ご本人も最後に自覚されているようですので、 あえて、ギリギリの品があるレベルに抑えているのでしょう。表面上は。
ただ、本質として、品のいいことではないなぁ〜と思います。
しかも、本として出版して収入まで得てしまうとは... せめて、ブログで無料で公開していれば別ですが。
あと、専門家でも無いのに、品性についてあれこれ専門家ぶった 評論を口にするなんて品がよろしくない。と最後の方の章では 書かれているのに、自らが専門家でもないのに、この本を出版するなんて
いかがなもんですかね。
ファッションについてまで言及されているし。
本当に品のいい人は、田舎物の友人がフランスレストランで お絞りをお願いしたことに目くじらを立てずに、微笑ましく見守り、上手にたしなめると同時に、何かよい解決策でも提示してくれると思います。
このことをわざわざ書いているのは、ご自身がそのレストランで面子を 失ったことに対するプライドというか虚栄心がさせるのだと思いました。
ちょっと、批判めいた感想に変わってきてしまいましたが、 近年の高齢者のマナーの乱れというか自らを律する姿が失われている 現状についても、考察されているところには感心させられました。
ご自信も近い年齢だと思うのですが、むやみに擁護せずに、客観的に見ておられるようで、フェアーな方だなと感じました。
ちょっと前にベストセラーになった坂東眞理子の
女性の品格では、 最近の若者のこういう行動が目に余る!なんてことばかりで、読んだときには、「そうじゃね〜だろ、最近の年寄りはどうなんだ! 年寄りこそ、若者の見本になるように振舞えよ!」って感じましたから。
そういう面では、山崎氏の方が世の中の実情をきちんと知っているなぁ〜と 好感が持てました。
2013/06/09
採点:★★★☆☆
おすすめ購入先
イーブックオフ
おすすめ!
価格競争力が抜群!愛用のサイトでいつもまとめ買いしています。Tポイントも使えます。
アマゾン
品揃えは抜群!本だけでなくCD・DVD・日用品・家電・おもちゃと品揃え抜群。送料無料も魅力!
紀伊國屋書店
紀伊國屋書店のオンラインショップ。紀伊國屋ポイントをお持ちの方におすすめ。