世界的に有名なファッションデザイナーである山本寛斎氏の
熱き心を読みました。
山本寛斎というとファッションデザイナーというイメージですが、ご本人曰く、ファッションがゴールではなく、もっともっといろいろな表現をするのが自己実現なのだそうです。
山本寛斎氏が夢を描いて、上京し、デザイナーとして成功するまでの道のりや、デザイナーとして世界に打って出て名前が売れるようにはなったがパリコレでの失敗して大きな挫折を味わう姿、さらにはその挫折からの復活の道筋と本人の気持ちや精神状態の変化などが赤裸々に語られています。
なんか、エリートとして歩んでいる人生とは言えず、苦労して夢をつかんだ人なんだなと知りました。しかもデザイナーとして成功するためにも、戦略や器用に云々というのではなく、情熱を持って必死に学んでいった姿が伝わってきます。
ただ、ご自身が成功された要因の分析を情熱やその姿勢以外にも、一歩引いた目からの分析も読みたかった気がしますが、そういった面はあまり語られていません。
全編を通して語られていることは、情熱を持って本気で取り組むことが夢を叶える上ではとても大切だということのようです。
好きなことなら一生懸命になれるし、一生懸命本気でぶつかれば道が開けてくるということを伝えたいようです。ご本人曰く「熱血語」と呼んでいるらしいのですが。
あと、そのためには夢を明確に描こうというようなことも書かれています。これなんかは他のビジネス書や成功のノウハウ本などに書かれていることと共通している気がします。ナポレオン・ヒルも目標と達成時期を明確にするなんて言っていますし。
まあ、成功する人たちに共通するような熱い心を寛斎氏がお持ちなのは分かるのですが、それどころか、うっとうしいほどの熱い人だという印象がありますが、パリでの挫折の際にはかなり凹んだらしく、正直なところ以外でした。
すぐに気持ちを切り替えて、前向きに頑張るぞ!と考えそうなイメージでしたが、本気で死を考えるほど落ち込まれたらしく、こんな人でもそんなになるんだと少し意外でした。
また、それぐらい挑戦に失敗すると言うことは大変なのだな〜と感じました。挑戦するのが怖くなっちゃうじゃん。
だからこそ、挑戦して成功していくのは大変なことだと肝に銘じました。
自分もいろんなことに挑戦できるようになっていきたいと思いますが、二の足を踏んでしまうのが正直なところです。無難な道の方がいいかな〜と。
でも、大変なことに挑戦して成功することで、その喜びからまた挑戦しようという風に思え、その成功体験を重ねていくことで次々に挑戦をしていくといういいスパイラルにしていくしかないんでしょうね...
今回の山本寛斎氏の熱き心では夢を叶えるためには情熱や本気で取り組むことが必要だというのがかなり前面に出ていますが、成功した人たちのエッセイやノウハウ本を読んでいると、結構共通して語られていることが多いことが分かります。
もちろん、情熱や本気で取り組むというのもその一つだと思います。
2013/4/17
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