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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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理系バカと文系バカ竹内薫

以前、竹内薫氏の99.9%は仮説という本を読んで大変、参考になったのを覚えています。
残念ながらこのサイトを開設する前だったようで、感想は残っていないのですが。

その竹内氏の著書で、面白そうなタイトルだったので読んで見ることにしました。
何となく、中身は想像できますが。


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期待通りの1冊でした。

理系人間の特徴や文系人間の特徴は見事に世の中のステレオタイプと一致している気がします。

理系人間(バカ)は理系が文系より上だと思っているとか、話の空気が読めない、コミュニケーション能力が低いなどなど...あるあるって感じです。

逆に文系バカは、因数分解や微分積分なんて人生で役に立たないって言ったことがあるとか、血液型占いを妙に信じている、話せば分かると思っているなどなど...これまた、"あるある"を楽しみました。

私は日本では理工学部を選んでしまい、入学後すぐに向いてないと気づきましたが、新たに受験勉強をするのが嫌でグズグズしていたら2年ほどが経過し、いよいよ後戻りが出来なくなりそのまま卒業しました。でも、その後、アメリカで経営学部を卒業しており、どちらかというと文系よりの文理どっち付かずです。
いや、どちらかというと文系だけど、数字や理系も出来なくはないぞ!ってところですかね?

なんか、中途半端なんですけど、こんなもんだろうと思っていたところ、この本を読んでいると思いっきり肯定してくれているようで気持ちよかったです。それで、満点の採点をつけてしまいました。


本書のポイントは文系、理系と思いっきり分けずに、バランス良く生きましょうよってことでした。

文系人間の方が人間関係力があるので会社や組織で出世しやすい。
でも、一方、出世しなくても理系人間の方が仕事や生活に満足していることが多いなんてデータも参考になります。

ただ、日本ではたの先進国と比較しても理系は人気がないので、寂しい。科学は元々Scienceを和訳する際に作られた言葉で、語源から言えば知学でもいいぐらいの内容だ何てのもありました。そうしていれば、もっと、一般に受け入れられていたり、興味を持ってもらっていたのかも知れないなんて。

ベースが理系でありながら、文系よりの能力も必要なサイエンスライターという職業に就いている竹内氏は、学者のインタビューなどで相手からなめられるというか下に見られる(これは相手が理系バカだからなのですが)ことに対する不満というか憤りが伝わってきて、私の状況と近い気がして好感が持てます。

日本の大学の同期にはアメリカから帰ってきて事務職として就職した際に、勿体ないって言われました...
自分としては全然そんなこと思っていないんですけどね。

2013/4/03


採点:★★★★★









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