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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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オタクはすでに死んでいる岡田斗司夫

岡田斗司夫オタクはすでに死んでいる を読みました。


なにやら岡田氏はオタク文化の大家というか、その世界では有名に方のようです。

宅八郎や森卓しか知りませんでしたが...


オタクはすでに死んでいる (新潮新書)

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結論から言えば、矛盾だらけで非常に不愉快な本でした。

私自身はオタクではないと思いますが、最近はオタク文化が一般的に認められているというか、
すごい勢いで社会的な地位を確立しているような気がして、
少しオタクの世界に興味がわきましたので読んでみました。

また、題名からも、オタク文化が一般社会に認められ出している、
そういう現象についての本だと思ったのですが、違ったみたいです。


まず、岡田氏は最近のオタクは"萌え"という感覚を
理解できない人はオタクとして認めないとちっちゃなことを言う。
かつてのオタク同士は、対象が別のものにあっても、
同じ世界での住人としての仲間意識があったと言います。

そのクセに、かつてのオタクは孤高な貴族だった。
仲間に入るためにはあれを見なければならない、読まなければならないと、
基礎知識として要求されるものがヤマほどあり、それをクリアーしていないと
オタクとして認められなかったと。

どっちじゃ?

寛大じゃないんだろ?
だって、そんなイメージだったじゃん。

外から見ている限りはかつてのオタクよりも、現代のオタクの方が、
面白ければいいじゃん。同じものを楽しめるもの同士楽しもうよ。
少しぐらい受け取り方に違いがあったっていいじゃん。好きなんでしょ?
とおおらか感じがしますが...


とにかく、いろいろな分析や論理が展開されるのですが、
ちょっと前の章で言っていることと矛盾していたり、理論として通っていなかったりと、
どんなにひいき目に見ても支離滅裂、小学生の文章です。

はっきり言って読んで損しましたが、あまりにもひどいので、
文句を言わなければ気が済みません。
私は基本的にこういったたぐいの本は細かい矛盾とかはあまり気にせず、
大極でイメージや雰囲気をつかもうとするのですが、今回はひどすぎたため腹が立ちました


一つ分かったことは、岡田氏は現在のオタク文化は理解できない、
彼自身はかつてのオタク世代(第2世代)の生き物で、
現在のオタク(第3世代)は理解できないし仲間でもないとのこと。

すでに崩壊した文化の中の住人らしいです。

理解できないのに死んだとか無理でしょ。
現代のオタクはオタクとして死んだようなことを言っていますが、
かつてのオタク文化が死んだのでは?

他の同世代のオタクはどうなったのでしょうか?
同じようにかつての古き良き世代にとどまっているのか?
それとも、現代のオタク文化にadjustし、ぶりぶりなのか?

そっちの方が気になるのですが...


数週間前に読んだ記憶を元に文句を書いていますので、
正確でないところがあるかもしれませんし、本書の矛盾を思い出せないところもあり、
少し失礼かとも思いますがご容赦いただきたい。
読み直して、細かい内容に対して矛盾を指摘したり、
理論の破綻を指摘するのはあまりにも時間の無駄だと思うので。

採点:☆☆☆☆









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