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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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考えよ!イビチャ・オシム

元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏が脳梗塞で倒れた後、日本代表監督を退任し、岡田氏がその後を継ぎました。

退院後、体には後遺症が残ったようですが、頭はとてもはっきりしているのだとか。

2010年南アフリカワールドカップの大会前に日本代表についての感想や、氏は何をやろうとしていたのか?課題は?代表のメンバー候補は?戦略は?などなどが語られています。


考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか? (角川oneテーマ21 A 114)

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本書を読んで感じたのは、オシム氏がかなり日本代表の力を評価していたということです。

テクニック、俊敏性、Deciplineを守る力などなど、世界でもレベルが高いと感じているようです。

反対に日本代表に取って足りないのは、圧倒的にフィジカルの強さ、ハングリー精神、自信、相手に脅威を与えるという意識、リスクを冒してでも勝とうとする力などなど。

まあ、当然と言えば当然の指摘なのですが、これだけの実績を残しているオシム氏が言うと説得力があります。
以前、今の日本代表の遠藤選手が書いた本を読んだことがありますが、オシム氏の考え方や戦略には深く感銘を受けたようです。
そんな背景もあって、すんなりとオシム氏の意見が入ってきました。

2010年南アフリカワールドカップに対して、日本代表の戦略やポジションごとの代表選手の予想などが描かれていますが、ほとんど当っていると言っても過言ではなさそうです。
ただ、氏はディフェンシブになり過ぎずに勝ちに行く姿勢を大切にしないと予選リーグでの3連敗もあり得ると警鐘を鳴らしています。実際には最後の最後でシステムを変更し、本田の1トップで結構ディフェンシブにプレーしましたが結果はベスト16まで進むことができました。

その他、オシム氏はチームがcollectiveに機能することが重要だとしつこく説いています。自分が監督をしていたときの相手チーム(名前は失念しましたがロシアのチーム)が今でも印象に残っているそうです。
スタープレーヤーといえる選手はいなかったらしいですが、ボランチだったかセンターミットフィルダーの2人がかなり機能していて完敗だったが感動すら覚えたとか。

オシム監督でのワールドカップの日本代表チームの戦い方も見たかったです。
残念。

2012/12/02


採点:★★★☆☆









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