元アナウンサーの
梶原しげる氏の
口のきき方を読みました。
特に興味があるというわけではありませんが、この類の本を読むと、
自分では正しいと思っていた日本語が間違っていたりと何かと勉強になることがあるので。
読むのにも時間がかからず、時間つぶしには最適ですから、出張の移動中に読みました。
世の中にあふれているちょっと疑問の付く言葉遣いについての考察が全体的な中身です。
TVのアナウンサーやキャスターが自然と多く使っている「思います」や「〜の方」など
使っている方は責任の所在を曖昧にし便利なのかも知れませんが、氏によれば聞き苦しいとのこと。
喋りのプロなんだからもっとしっかりしろ!と。
そう言われればそうかも知れませんが、目くじらをたて過ぎな気がします。
難癖に近いかも。
その他、イチローや中田英寿へのインタビューでの失敗の話し。
これも、彼らはどちらかというとマスコミを好きな方ではないでしょうし、
少しの言葉遣いで機嫌を損ねてしまうことは多いと思います。元々マスゴミ嫌いなんだから。
その彼らにタイしてのインタビューでの言葉遣いのミスを指摘しているんですが、
そんなの世の中にあふれまくっていると思いますし、他人のミスを指摘したところで、
本人だってその時の雰囲気から分かっているでしょう。自分の失敗は...
あなたはミスがなかったのかと言いたい。
これらのミスから素直に学という書き方であれば、それほど気分は悪くなかったと思いますが、
ミスした人間の未熟さを攻める方向で書かれているのでなんか気分良くないです。
ミスはミスだし、未熟なのは未熟だと思いますから仕方ないでしょうが、
こんな些細なことに絡むイチローや中田だってちょっと社会不適合者的なところあるんだし...
野球やサッカーができるからいいけど。
それにしても最近のイチローを見ているとテンションが高くてちょっと気持ち悪い。
WBCの当たりから目に付きましたが。
アメリカ生活にも慣れてきて、何とか溶け込もうとしているんですかね〜?
あんた、そんなキャラじゃないだろう?と。無理してんかな?
ホントは明るい人かも知れないけど、でも無邪気にはしゃぐタイプじゃなかったと思うんですが、
特にインターヴュウでは。
いい加減、日本の野球選手のインタビューは英語にならないですかね?
サッカーやゴルフはみんな英語でインタビューされてる気がしますが。
あと、若者特有の言葉、〜的には、〜系、〜みたいな、〜モードなどが33種類紹介されていますが、
これはどちらかと言えば正しい日本語でないし、美しい日本語ではないと言われるのはその通りかと思いますが、
その後、面白いデータが紹介されます。
それは、これらの言葉を頻繁に使う若者達は自分のことや感情を相手に伝える能力に
優れている傾向にあるというデータです。
たしかに、これらの若者言葉は、責任の所在を曖昧にしたり、ストレートな表現を避けて
相手の感情を傷つけるための知恵とも考えられますので、納得できるかなと。
でも、そんなの今更、言われなくてもみんな何となく感じていたんでしょうし、
だからこそ、その若者達はこれらの言葉を使うようになったのでしょうから。
あと、正しい日本語の論拠として辞書だったり、何とかって本を持ち出していますが、
それは止めていただきたい。
言葉はいつでも進化している物だし、それらの本は確立されたどちらかと言えば古い言葉でしょうから、
現代の人間の言葉を論じるのに、その本に載っていない、意味が違うから間違いってのはホントうざい。
このまま、その意味で使い続けられれば、いずれそういう意味になるでしょう?
だったら、その本質の方の議論をするべきで、古い言葉で語らないでいただきたい。
ボブ・ディランのtimes they're a changingのparents, olders, don't criticise what
you can't understand
を思い出しました。
自分の理解できない物を非難すんな!と。時代は変わるんだと。
2012/10/21
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