よく行く雑貨屋さんでおススメの漫画としておいてありました。
映画化された際に初めて知ったのですが、スゴイ設定なので驚きました。
映画を見てみると中々良くできた話というか、心を震わされたので、原作のマンガを読んでみようと、読み始めてみました。
その設定は、国民に緊張感を持たせ、生きることのすばらしさを実感させ、国を繁栄させるために導入されたシステムになります。
それは、小学校入学の際に強制的に注射をされ、その中に1/1000の確率で成人の際にカプセルが爆発し、中に入った毒薬により死亡してしまうというものです。
誰が死ぬのかは死の24時間前にしか分からず、それはイキガミによって本人に知らされます。
それにより、本人はもちろん、周りの人間も生きることが出来ることのすばらしさを時間し、命に感謝するというものです。
まあ、この制度自体の是非については色々議論の余地はありますが、まあ、そういう設定の中での話になります。
主人公は、そのイキガミを届ける担当者です。
イキガミを受け取って死ぬことを知る人々の反応や、それまでの人生などが描かれた、結構重たい物語です。
生きることの美しさや命の尊さ、家族や友人の大切さなどを考えさせられます。
どうしても人の死という重たいテーマを扱っていますので、心に響く物語が多くあります。
こういった形で人の命を扱うので、少し問題作というか、センシティブな題材だとは思うのですが、良く仕上がっていると思います。
最後は、体制の話で無理矢理終わっている気がするのですが、まあ、このシステム自体は肯定されるべきものではないので、そうなのかも知れないですが、でも何か、無理矢理辻褄を合わせて終わらせたという感じがするんですよね…
もっと、各々のイキガミを受け取る人のストーリーを続けることも出来たと思いますし、物語自体を終わらせる方法としては別の方法が合ったんじゃないかと思うんですけどねぇ...
これだけ、個人個人は生きることに一生懸命であったり、熱い気持ちを持っていると描いているんだから、それに沿った方向で終わってほしかったです。
まあ、何となく、どんでん返し、裏切りのテクニックに走りすぎて、特に大きなグランドデザインのないまま見かけの面白さというか楽しさに走ってしまった気がするのですが...
2014.11.13
採点:★★★★☆
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