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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

Since 2012.01.22

BILLY BAT浦沢直樹

MONSTER、20世紀少年などで人気の浦沢直樹氏の最新作、
BILLY BATが出ていたので購入してみました。

余り話題になっていないので、それほど面白くないのか?
とはいえ、氏の作品ですから、外れることはないでしょう。


BILLY BAT(8) (モーニング KC)

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話は一風変わっていて、時代や舞台もさまざまです。
敗戦間もない日本、ケネディー暗殺のアメリカ、日本の戦国時代、
キリストの頃のエルサレムなど、まさに縦横無尽といった感じです。

日系アメリカ人のケビン・ヤマガタという漫画家の
「ビリーバット」という漫画から話が始まるのですが、
どこかでこのキャラクターを見たことがあると言い出した警察の一言で、
パクってしまったと心配になり、日本に向かうというところからストーリーは始まります。

その後、日本では国鉄総裁の下山事件、
アメリカではケネディーの暗殺とオズワルド、
日本の戦国時代の伊賀忍者、
ゴールデンコーラの社長、キリストやユダといった歴史の事件の背景に
このこうもりが絡んでいるというお話です。

未だに、何かつかみどころのない話というか、
なぞが多すぎて何処に向かっているのかがよく分かりません。

20世紀少年やモンスターのように、一気に謎というか事件に吸い込まれていくという
感覚ではなく、ちょっとトーンダウンした気がします。

でも、一つ一つの話は、まあ十分に楽しむことが出来ます。
どちらかというと、それぞれの話を楽しむという趣旨なのでしょうか?
とはいえ、それぞれの事件や出来事に対しての深い解釈とかはありません。
下山事件やゴールデンコーラなんかはこのマンガで知りました。

大きな謎として、このこうもりは何者?というのはありますが、
それぞれの話が繋がっている風でもありませんし。

そういえば、なんだか、大学生にまで話が飛んできました。
こうもりに導かれるように、前述の忍者について調べることになりましたが、
世界が滅びるとか言い始めています。

浦沢氏のストーリーは、謎をぶち広げて、それに一気に引き込まれていきますが、
(これが人気の理由だとは思いますが、)どうもまとめ下手というか、
最後にスッキリしないんですよね〜。

マンガですから、読んでいる間は続きが楽しみで読みますが、
物語が終わった後は、少し肩透かしを食らってばかりです。

ちょっとずるい気もします。
でも、どうせそうだろう(結末はしょぼい)と割り切っても、
十分楽しめるのが魅力なんですかね?

もちろん、続きもじゃんじゃん読む予定です。
(1〜6巻までの感想です。)

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Billy BATの7巻が出ました。

いよいよ、ケネディーが暗殺されてしまいました。

なんか今までの話のふりだと世界を救うためには、
ケネディーを救う必要がありそうでしたが、どうも違うようです。
オズワルドにはケヴィンを救うようにとの話だったと思うのですが...

話の方向性は一気に示されたような気がしますが、
上記のような過去のネタふりの時にはホントに決まっていたのか疑問です。

決まっていたとしたら明らかなミスリードというかウソですもん。
もっと上手に匂わしてくれないと。
ちょっと、この作品、今まで以上にアラが目立つような気がします。

でも、オズワルドが犯人として嵌められていく流れや黒幕の陰謀が
上手いこと解釈されて、ストーリーに上手に溶け込んで描かれているのはすごいです。

それに、今まで出てきた登場人物がどんどん繋がっていって、
ますます面白さが増してきました。


(以上、7巻までの感想)

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8巻を購入しました。

娘が携帯電話のおもちゃが欲しいというので買いに行った際に、
本屋さんによったら、最新刊が出ていたみたいなので購入しました。

いよいよ今まで別々の話だった登場人物たちの物語が収束してきそうです。
物語は東京オリンピックで沸く日本に集ってきています。

上の方の感想で、「楽しみ方が分からない。歴史の実話にBILLYが糸を引いているという
それぞれの話を楽しむのか?それにしては置くが深くない。」なんて書いていますが、
方向が見えてきた気がします。

これから一気に物語がクライマックスに進みそうな気もするし、
まだまだ一波乱あってもおかしくない展開です。

結局、巻物を探しに来るみたいですが、最大の謎が月にあるような感じです。
ケネディー暗殺もこれに関係がありそう。

ますます、目が離せなくなってきました。
浦沢氏のマンガにしては珍しくスロースターターな感じを受けます。

他の最近の作品は冒頭の展開で一気に引きつけていましたから…

(以上、8巻までの感想)


採点:★★★★









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