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商談 2/2
- 面談の際には簡単な世間話などで会話を始めます。これにより商談に入る前の緊張を解きほぐす効果があります。話題としては、スポーツから天気、他のビジネス情報など様々ですが、個人的なことに関しては触れないようにしなければなりません。
- 基本的に面談はとても速いペースで進められます。
- 交渉者が誰なのかに関わらず、企業のポリシーは必ず守られます。リスクを受け入れる傾向にはありますが、その一方で守らなければならない予算が存在します。
- アメリカ人は交渉をお互いの力関係を基本としたギブ・アンド・テイクを通しての問題解決と考えていますので、彼らの財政力や立場を強調してくることがしばしばあります。
- 交渉では民主主義、資本主義、消費者主義などの考え方に基づいた事実が判断基準となります。従って、参加者の主観はそれほど重要視されておらず、全員の同意を得るために多くの時間を割いたりはしません。
- アメリカのビジネスマンは最初の面談は口頭での合意まで出来ればよいと考えていますが、契約成立が期待できる場合には最初の交渉時に契約書まで持参してくる場合もあります。大企業においては$10,000までの契約でしたら中間管理職の人間が1回の会議で決定できる権限を与えられていることがほとんどです。
- 名刺を受け取ることを拒否されることはありませんが、渡されないことは時々あります。しかしこれについてはあまり気にしないでください。アメリカでは他の国のビジネス文化よりも名刺の交換というものが浸透していません。
- 相手が名刺を受け取ったらすぐに財布やズボンのポケットにしまったりするかもしれませんが、これはあなたを軽視しているからそうするのではなく、ただ単純に便利だからそうするので、特に気にする必要もありませんし相手を責めることもしないでください。
- たいていの場合、後日相手とのコンタクトをとりたい場合にのみ名刺の交換が行われます。
- 米国では個人の平等が(理論上)強調されています。個人の平等が法律により保証されています。しかし民族やコミュニティーへの偏見が存在していることも事実です。(公には認めたがりませんが)
- 女性は現在でも給料や出世における不平等のために苦労しています。職場の構造上、従業員の不平等が発生している場合も多々見かけます。
- 他の多くの文化と比べてアメリカは多種多様な社会への変貌をすばやく遂げています。女性と共に、異なる民族、異なる宗教、異なる文化の人間がどんな立場にも存在し、その人間たちと共にビジネスを展開してゆくということを理解して望むことが求められます。例えばミーティングに女性がいた場合、決して彼女がコーヒーの配膳のみの担当と思わないでください。彼女が会議をリードし最終的な決定権を持った人物である可能性は十分にあります。そのため、出張やビジネスを成功させるためには、すべての人に対して敬意を払い接することが欠かせないキーワードとなります。
- 多くのアメリカ人がアメリカ文化もしくは個人のルーツに関係するサブカルチャーの知識のみしか持っていないため、アメリカの方法が正しい唯一の方法だと勘違いしている場合があります。
- 多様性に富んだ環境のため、企業のビジネス文化はそれぞれの企業によりとても異なりますので、事前に相手の会社についてウェブサイトや記事などにより調査しておくことをおすすめします。