ドイツ Germany
呼び方 2/2
ドイツのビジネス文化の中では、ミーティングの際には最も上位の人間が年齢や性別に関係なく1番最初に部屋に入ります。しかし、フォーマルでないミーティングになれば、特に役職等は関係なく部屋に入る傾向にあります。
役職や個人のステータスはその個人の業績により決定されますので、極東、中東、アフリカ、南米などの階級意識の強い国からの訪問者は女性や若年者が一番上位の役職についていることもあり得ることを覚悟しておく必要があります。
女性が企業の中でトップの役職についていることはドイツ企業ではまだまだ少ないですが、中間管理職や教育機関では多く見ることが出来ます。したがって、プロジェクトにおける会議に彼女らが出席することは十分にあります。海外からの仕事相手や取引先の人間が彼女らを無視して彼女らの部下である男性と話を進めると非礼だと受け取られますので、決して性別や年齢でその組織のトップを決め付けないように注意してください。
”Dr” は医師か大学にて用いられるタイトルで、ドイツ人同士の中では名前の一部として使用されます。(例えばパスポート、電話帳、公的文書、公の住所などに用いられます。)
Dr. Martin Meyerは“Herr Doktor Meyer”と呼ばれます。
また、あなたが教授に会う際にはHerr [or Frau] Professor [姓]と呼びます。したがって、Prof. Dr. Karin Schmidtは “Frau Professor Schmidt” と呼ぶようにします。
“Fraulein”は現在ではあまり使われない古い表現です。女性がある程度の年齢になると“Frau”と呼ばれるようになります。
買い物の際もしくはサービスカウンターなどでは“Guten Tag” (=Hello)と声をかけるようにします。また、帰る際には“Vielen
Dank, auf Wiedersehen”(=Thank you, goodbye)と従業員に声をかけます。町中で知らない人間に“hello”
や “Guten Tag” と挨拶することは一般的に行われておらず、直接目があった場合以外には相手からの反応が無いことがほとんどです。
電話で話す際のエチケットとしては、電話を受ける人間は相手に自分の姓を伝えるようにします。ただ゛Hello”と電話に出ると電話をかけた方を困惑させ”誰と話していますか?”と質問されることになります。
ドイツでの”HELLO” は「こんにちは」の意味よりも”Excuse me”=「すみません」の意味で、相手の注意を引くために使われる場合がほとんどです。
多かれ少なかれ、基本的なドイツ語を使う努力は喜ばれます。それらの例としては:
*Thank you: “Danke”
*Thank you very much: “Vielen Dank”
*You're welcome: “Bitte schon”
*Hello: “Guten Tag”
*Good morning: “Guten Morgen”
*Good evening: “Guten Abend”
*Can you help me?: “Konnen Sie mir helfen?”
*Do you speak English?: “Sprechen Sie Englisch?”
あなたがドイツに長く滞在する予定でしたら、ドイツ語の学校に通い最低限のドイツ語を早いうちに学ぶことをお勧めします。ドイツでは大都市に住まない限りドイツ語を話すことが出来ないととても苦労します。公的機関などではドイツ人ですら苦労するような難しいドイツ語が必要となります。