サレンダー (Surrender)
サレンダー(元地回収)とは
B/L(船荷証券)を元地回収し、現地でCONSIGNEE(荷受人)がサレンダーB/Lのコピーで貨物を引き取る形態のことをいう。
サレンダーB/Lの場合には元地回収となり、陸揚港はB/L記載のままだが、B/Lの提示は陸揚港ではなくB/L発行会社の元地すなわち船積地で行われる。
コンテナ船の登場により船足が速くなったために生じた「船荷証券の危機」といわれる現象に対しての対処法の一つ。
近海航路では本船のほうが書類到着よりも早いため、書類の到着を待っているとかかってしまう余分な費用と時間を避けるために利用される。また、B/Lの盗難や紛失リスクを回避するためにも利用される。
通常は船積み時に船積み国船社カウンターで発行されるB/L(3部)の1部を、輸入地で船社に提示することで貨物を引き取る。
しかし、上記リスクの対策として、船積み国船社カウンターでサレンダー手続きをし、原本全部を船社に提出してサレンダーと捺印したコピーを返却してもらうことにより、B/L原本を提出せず輸入者が貨物を引き取り可能となる。
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