韓国ACCESS
商談 4/5
- 面談やプレゼンにおいては相手があなたの言っていることを理解しているかしっかり確認してください。沈黙や上の空の様子はあなたの提案などを理解していないサインのひとつです。
- 面子を重んじる文化ですので、他人の前で理解していないことをなかなか切り出してくることはありません。もし、相手が理解していないようでいたらポイントを繰り返し言うか、もっと説明が必要か聞くようにしてください。通訳を使うことも誤解を避けるためのひとつの手段です。
- 一般的に韓国人の英語の読み書きのレベルに比べ、リスニング能力はかなり劣ります。これは特に40代以上に顕著な傾向となります。従ってプレゼンの前に資料を準備しておくことで、口頭の説明の補足とすることができ、より理解を得ることが出来ます。
- 性別による社会的役割や扱いに大きな差が存在します。男性が大企業をほとんど占めているのに対して、女性の権利を主張する運動が広がってきているのも事実です。
- 以前は男性により占領されていた医療、エンジニア、コンピューターなどの分野にも女性の進出が見られますが、出版やPR、広告、その他のベンチャー事業において女性の活躍が多く見られます。
- 多くの韓国人は意思決定は男性の役割であるという概念に慣れています。そのため、女性の方の出張や商談は困難を伴うものになる可能性があります。韓国人は女性は家庭に残るべきだと考える人も多く存在しますが、欧米の女性に対してはそう扱いません。
- 韓国の企業に問題を伝えた際には、相手の重役よりの連絡が遅いと感じることがあるかもしれません。これは韓国のビジネス文化では上司に対してとても気を遣い、悪いニュースはタイミングを見計らって伝えるからです。
- 社長、スーパーバイザー、マネージャーは部下に対しての権力を日本や欧米の同じ役職の人間よりも多く有している傾向にあります。儒教の教えが深く浸透しており、上司や年配者の考えや意向に反して行動したり、批判することはとても困難です。
- その結果として部下はほとんど選択権がなく、上司の指示に従うしかありません。しかし、企業や部署の文化によっては、もっと平等な関係を持っている場合もあります。
- (特に大企業の)重役は権限を下位に分配している傾向にあります。そのため、あなたが誰か相手の重役と面会する際には、その人間はあなたが関っているプロジェクトについてあまり詳細まで把握していないことが多々あります。
- 重役たちは信頼できる部下に権限やプロジェクトを任せている場合ありますので、交渉相手が下位のランクの人間だからといって軽視したり無視することは得策ではありません。