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イスラエルIsrael

イスラエルとは 1/4

  • イスラエルへの訪問者は、それが観光であれビジネスの目的であれ、相手のイスラエル人が無愛想であったとの感想を持つことが多いようです。
  • このイスラエル人の他人との接し方を語る際の「無愛想」は、誠実さや素直さを暗に含んだものとして使われるのではなく、無礼さや思慮の欠如を意味するものとして使われます。
  • イスラエル人の無愛想さは有名で、この約束の地イスラエルを訪れた多くの外国人が数え切れないほどの侮辱されたと感じた話、邪険に扱われた話、無視されたり差別されたと感じた話をインターネット上で見つけることができます。
  • しかしこれらの中にはイスラエルの会話についての顕著な特徴を理解していないための誤解も多く見受けられます。
  • 例えば、イスラエルの文化では会話の途中で遮ることも頻繁に行われますし、あなたに向けられた質問を第3者が答えることも少なくなく、また、知人同士でなくても非常にプライベートな質問をすることも一般的な習慣となっています。
  • そのため、これらの行動の結果、外国人より「無礼」であると非難されることになる事実に彼ら自身が驚く結果となっています。
  • イスラエル人は自分たちの会話や他人との関り方、立ち振る舞いについて「ドーグリ(doogri)」であると考えていることが多々あります。
  • この「ドーグリ」は元々はトルコ語に由来するもので、「真っ直ぐ」や「洗練されていない」、「装飾されていない」といった意味のイスラエルでのスラングです。
  • イスラエル文化においては、他人の話し方を「ドーグリ」であるという場合には、それは賞賛でもありませんし、悪口も意味しないのが一般的です。
  • この「ドーグリ」はフランス人の合理性やイギリス人の控えめなイメージ同様に、イスラエル人一般をステレオタイプとして表す際の価値観と言うことができます。
  • イスラエル人の間では「ドーグリ」は、ある意味で魅力的な側面ももっていると感じられています。
  • 複雑な外交や社交、うわべだけの付き合いや言葉の中に真実は見えてこないし存在しないとの考え方が「ドーグリ」の概念には含まれています。
  • これは、日々を攻撃の中やその脅威の中で過ごしているイスラエル人にとっては、カフェに入るべきなのかバスに乗り込むべきなのか常に不安を感じなければならず、遠まわしな表現でなく、簡潔にストレートな表現で他のイスラエル人と情報を交換してきた結果ともいえます。


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