ドイツGermany
会話 1/2 ガイドライン
- 地中海、南米、アフリカ、中東や移民の多い国で見られるような知らない人間との雑談は、ドイツで見かけることは滅多にありません。
- 特に移民の多い国では知らない人間との雑談を通して個人の文化的、精神的なギャップの橋渡しを行うわけですが、ドイツではそういった必要性はそれほどありません。
- したがってコミュニティーは同じ興味や必要性を持った人々の関係の上に成り立つコミュニティー(Settlement Community)ではなく、知り合いや友人の上に成り立つ村社会(Village Community)の上に発展しております。
- 新しい環境(オフィス、寮、社交場、近所など)に入る際には、その中のすでに存在するグループに自ら自分を紹介するようにします。
- あなたが特別に招かれてそのグループに合流する場合以外には、新たに入るグループより積極的に助け舟を出してもらえるとは期待しないほうがよいでしょう。
- 相互の関係を重要視する他のヨーロッパ諸国での、お互いの緊張をほぐしたりネットワークの構築を目的とした会話とは異なり、ドイツの会話は事実に基づいて行われます。
- 従って、新たな環境の中で関係を築くために会話を始めようとしても、時としてただのQ&Aになってしまうことがあると覚悟しておくことが必要です。
- ’混和’ といった概念はドイツ文化には存在しません。これはドイツという国が村社会の上に成り立ってきたという歴史的背景にも影響を受けており、公の場での振舞いにも大きな影響を与えております。
- アメリカやオーストラリアなどはその反対に’混和’ の文化が根付いた移民社会ですので、パーティーなどではその主催者がゲストをお互いに紹介し打ち解けられるように振舞い、誰ひとりとして周りの人間を知らないために端で一人ぽつんとたたずむことの無いようにします。
- ドイツ人のバーティーに招待された場合はまさにこのような状態に陥ることがあります。
- ドイツでのパーティーは主に仲のよい知り合い通しが楽しむために開かれることが多く、新しい人間との出会いとしての意味合いはそれほど強くありません。
- したがって、パーティーは友人同士の小さなグループに分かれてお互いの交流が無いこともしばしばです。
- もしあなたが白人人種でないアメリカ人もしくはオーストラリア人の場合には、見た目からあなたの出身地を予想されます。
- 現在のドイツはマルチ文化社会ですが、以前は他のヨーロッパの国々と同様に移民族の存在しない単一文化社会でした。
- マスコミでのマルチ文化=multi-kultiの流行とは別に、心理学上のドイツ人と外国人の差は民族により判断されます。
- したがって、上記の白人人種で無いアメリカ人やオーストラリア人はルーツを知りたいという目的で出身地を尋ねられることが多々あります。