イギリス UK
呼び方 1/2
英国はとても形式にこだわる国である印象がありますが、実際にはそれ程でもなく最初から名前(ファーストネーム)で呼び合う風習も増えてきています。
特にこの傾向は若い世代(40−45歳以下)や新興産業にて顕著です。
しかしながら、相手のほうからファーストネームで呼ぶように言われるまでは、そうしないように待ってください。
時には決してファーストネームで呼ばれることを好まない年配の支配者層も存在しますので、アメリカ的なアプローチには気をつけ英国の礼儀に従うようにしてください。
丁寧すぎることに対して批判されることはありませんが、十分に関係が出来上がる前のなれなれしい話し方などは険悪感を与えますので注意してください。
一度、名前で呼び合うようになった場合でも、アメリカでの会話に良く見られるような会話の途中に相手の名前を繰り返して呼ぶことは避けるようにしてください。
Debrett’s Correct Formなど女王、領主、提督などの正しい呼び方などについて説明しているとても複雑なものが存在しますが、簡単で実用性のある方法としては名刺に書かれているタイトルで呼ぶか、初対面の際に紹介されたタイトルを用いることです。
同様のルールが手紙を書く際にも存在します。相手が署名をファーストネームで書き始めるなどのサインを送ってくるまでは、フォーマルな手紙を書くようにしてください。
相手によっては実際に面会するまではフォーマルな形式を継続したがる場合もあります。
上司に対しては口頭であれ文章であれ名前で呼ぶことに対して、部下自身が抵抗を感じることがあります。
e-mailに関してのルールは緩やかなものですが、中にはまるで手紙を書くようにe -mailを書く人間が存在します。いずれの場合もスペルチェックをかけるようにしてください。
しかし、正式な文章、会議、ミーティングにおいては異なったしきたりが存在します。
たとえ参加者すべてがお互いにファーストネームで呼び合う中であったとしても、正式なタイトルを使用するのが一般的です。従って、‘Mr Chairman’, ‘the Commander-in-Chief thinks’, ‘the Prime Minister is mistaken’などの表現が用いられるようになります。