関税 (Customs Duty)
関税とは、外国から貨物を輸入する際に徴収される輸入税のこと。
国の財源確保と国内産業保護を目的に課せられる税となります。
関税とは英語で"Costoms Duty"という。
関税率は一般税率と簡易税率に大別でき、原則として輸入しようとする貨物の課税価格の合計額が10万円以下の場合、もしくは輸入する者の携帯品・別送品の場合は簡易税率により課税され、それ以外の場合は一般税率により課税される。
輸入品に関税が課せられると、その分だけ輸入コストが増加し、国産品に対して競争力が低下することになる。
関税以外の輸入を調整する手段として、「輸入禁止措置」や「輸入数量制限」がある。 輸入禁止は、麻薬など公共の福祉に重大な影響を及ぼすものについて行われ、輸入数量制限はある品目について一定期間の輸入量を決め、それ以上の輸入を認めないこと。国内企業の大きな保護政策となる一方で、貿易の発展を阻害することもある。
関税は、輸入品の価格を調整することで輸入量に影響を及ぼすが、関税を支払えばいくらでも輸入が可能(数量制限がない)であるため、国内企業は合理化の努力が必要となり正常な市場原理が働く。
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