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フランスでのビジネス・観光・留学のためのマナーや常識、文化を紹介
<商談についてのヒントや注意点>
- 議論の途中で議題が変ることがあります。これらに対してストレスに感じないように努力してください。こういった余談はフランスのビジネス文化の特徴でもあり、時として最終決断に影響を与えることもあります。
- 熱の入った議論の雰囲気ではありますが、全員の同意を得る必要はありませんし、また反対に押し売り(Hard Sell)にならないように注意が必要です。
- フランスのビジネス文化では継続的なフォーマルさが交渉を通して求められます。そのため、相手に対してカジュアルな対応を求めたり、手加減を要求したりすることはビジネスマナー違反となります。
- 交渉の間はあなたの家族のことやその他、個人的な事柄については言及を控えるようにしてください。
- フランス人は結論を出すために、すべての詳細にわたり確認する傾向にあります。従って、回答を貰う際には長く待たされることを覚悟しておいてください。
- 交渉が行き詰った際には、フランス側は彼らの要求・スタンスを丁寧に再説明してきます。彼らの主張論理が打ち負かされない限り、一般的にフランスの交渉陣は商談の途中で譲歩するということはありません。
- 権力はフランスのビジネス文化においては欠かすとこの出来ないものです。組織のトップの個人が最終的な決断を下すこととなります。そのため、あなたが交渉を行っている人間は最終決断権がない可能性が十分あることを頭に入れておいてください。フランスは典型的な階級社会ですが、組織のすべてのレベルに対してしっかりと働きかけることがあなたの目的を果たすためには不可欠となります。
- フランス人の交渉陣のメンバーが同じ大学もしくは大学院(Grande Ecole)の卒業生から構成されているケースも少なくありません。
- フランス人はリスクを冒したがらない傾向があります。
- フランス企業の組織は一般的に極めて精巧に構成されています。一般的にお役所的なルートや管理上の手順を重視し、柔軟性や効率性は軽視される傾向があります。その結果として、フランスのビジネス文化では変化を受け入れることを非常に嫌う傾向があります。
- ルールや規定を曲げることは、それらが機能的でないケースに限って、受け入れられる可能性がありますが、その際には影響力を持った人間があなたのサポートをしてくれるようにする必要があります。
- ルールや規定は一般的にフランス社会やビジネス組織における特権階級の個人に最も効果的に設定されています。そのためランクの低い人間は様々な機知を駆使する必要があります。
- 女性は公私にわたり男性より特別に尊重されるケースがありますが、これは名誉なことであると受けとめてください。
- フランス女性は現在でも男性と比べて出世や収入の面で苦労する傾向にあります。フランスにおいてすばらしいキャリアを持った人間はグランド・ゼコール(Grande s Ecoles)の出身者がほとんどで、それらの学校にて女性の役割が増してきたのはここ 20年ほどですが、その結果として現在は以前に比べて女性が社長になったり大臣になる可能性は増えています。
- フランスのオフィスやトイレのドアは閉めておくのがマナーです。そのため、入室の際にはドアをノックし、部屋を出る際にはドアを閉めることを忘れないようにしてください。
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