商談 3

交渉

• 石油の発見以前のサウジアラビアはほとんど何もなく、産業は発展していなかったため貿易のみに頼るような状態でした。
• この数世紀にも渡る商業文化が、世界でも最も抜け目のないビジネスパーソンたちを育む結果となりました。
• 毎日の生活においても、新聞や切手以外のものについては値段交渉するのが一般的な習慣にさえなっています。
• 航空運賃やホテルは交渉の余地があり、20％に満たない値引きは失礼とさえみなされます。（そのため、国家の航空輸送費でさえも距離ごとの運賃を控えています。）
• サウジアラビア人にとってはこれが楽しみのひとつです。
• サウジアラビア人と同様にこれを楽しめる人間がそれなりの料金を勝ち取ることができます。
• 最終的な合意は交渉者が別れる際まで続けられます。
• そのため、一緒にいる限りは正式に書面で合意が交わされたとしても、理論上は一方的に破棄されることがあります。

契約

• サウジアラビア王国はひとつの大きな学閥のようなものと考えることができます。
• 同階級の人間同士はお互いを非常によく知っている傾向があります。
• 欧州の君主制とは異なり貴族階級はありませんが、アメリカ合衆国社会のように経済的な階級は実際に存在しています。
• しかし日本やアメリカ合衆国での企業とは異なり、企業のトップへのコンタクトは比較的容易である傾向があります。
• サウジアラビアでは姻戚関係にある一族も多く存在し、ひとりの人間への紹介がすべての一族たちへの紹介を意味する地方もあります。
• しかしながら、急に成功した一族も確かに存在しますので、注意するようにしてください。