子育ての階段は妊活〜妊娠〜出産〜子育てに対する様々な質問にお答えします。

　どうもうちの子は風邪をひきやすいようです。すぐに高熱を出してひどいせきを始めますので、かわいそうで仕方がありません。

　何とか、効果的に予防できる方法はないのでしょうか？

　早速調べてみました。

　生後６ヶ月ごろまでは胎盤を通してお母さんから免疫抗体をもらっています（母子抗体）から、お母さんが抗体を持っていた感染症にはかからないですみます。

　しかし、この抗体はやがてなくなってしまいますから、その後は予防接種を受けるか、自然に感染を受けるかして自分で免疫を作っていかなくてはなりません。その頃から赤ちゃんは外に出たり、他の子供と遊ぶ機会が増えてきますから、風邪の仲間の感染症にかかるチャンスも増えてくることになります。

　風邪の大部分は感染症で、その多くはウイルスが病原体で、その種類は１００以上知られています。また、風邪のうつり方は飛沫感染なので、風邪をひいている子供の近くにいるだけで、あるいは人ごみにいるだけでうつってしまいます。特に保育所や幼稚園に入って集団生活を始めた最初の年は、友達同士での風邪のウイルスをやったりもらったりする形になるので、毎週のように風邪をひくことになり、うちの子は風邪をひきやすいと心配する親が増えるようです。

　しかし、２〜３年して多くの病原体に対する免疫を獲得してくると、風邪をひく機会もめっきり減って、うちの子も丈夫になったと安心するのが普通です。

　風邪の仲間の感染症の中で特に怖い病気のはしかや百日咳、ジフテリアなどには予防接種がありますから必ず受けて予防するようにしてください。しかし、病原体の種類が多すぎてワクチンが作りきれないのも実情です。

　このため、風邪を防ぐことは不可能ですが、かかってもなるべく軽く済ませるように、普段から体力をつけておくことは大切です。そのためには寝不足をしない、栄養が偏らないようにする、薄着の習慣をつける（自律神経の調子をよく保つのに有効）などを心がけるようにしてください。

　38℃以上の熱が出たり、せきがひどいときには小児科の診断と治療を受けるようにしてください。