8つのポイントを紹介
子供のしつけについて、気をつけるべきポイントを調べてみました。
子供のしつけとは、人とともに生き、暮らしていくために必要な知恵・技能・態度・感情・行動様式などを人との関係の中で獲得していく過程と定義付けることが出来ます。そのしつけにおける8つのポイントが下記です。
1. こどもを危機・危険から守る
子供にとって危険な行動、してはいけない行動は毅然と制止する必要があります。子供を守るための最上の制止方法は言葉をかけながら、しっかりと抱っこすることです。泣こうが喚こうが、暴れようが、子供の力が抜けリラックスし慰められるまで抱ききることが重要です。
2. 時間と場所と行動の枠組みを造る
起床、就寝時間、昼寝の時間、食事の時間、おやつの時間、遊ぶ時間と場所など、時と場と行動を結びつけることは必要になります。子どもはこのしっかりとした枠組みの中でこそ、心は安定し自発的・主体的な行動を取ることができるようになるのです。
3. 好き嫌い法則からやらなくてはならないから法則への変換
ルールを本当に理解できるようになるのは、児童期に入ってからですが、幼児期から行動として身に付けていくことが重要です。
4. 日常生活での行動で、自分でできることは自分でする
自分でできることが多くなればなるほど、その子供は自由を獲得することになります。その上、自己達成感、成功感は自信や自己信頼感を得ることにつながります。
5. 待つこと、待つ力を育てる
欲求は直ちに満たしたいというのは大人も同様で、子供のとってはなおさらです。お菓子を食べたいという時に、もうすぐご飯だからと少し待たせたり、遊んで欲しいときに手が離せないため、後でといって待たせるなどの状況が起きることがありますが、重要なのは、この「後で」を必ずかなえるということです。
待ってといわれて、後で必ず実現すると分かれば、待てるようになります。親が約束を守らなければ子供に待つ力は育ちません。子供に待たせるためにはまず、大人が待てなければならないのです。
6. 社会の中でとも生きていくために、人への思いやりの心を育てる
ここでのポイントは「愛されなければ愛せない」という常識が基本になります。 愛されること、思いをかけられること、慰められること、やさしくされる体験を多く持った子供は自然と人にもそのように関ることができるようになります。
よく子供が人の話を全く聞かない、どうしたら人の話を聞くようになるのかと悩まれているお母さんがいるようですが、答えはお母さんが子供の話に耳を傾け、よく話を聞いてあげるようにすることだそうです。
7. 子供はこどもの国に暮らしているのではなく、大人の国に住み暮らしているという常識を心得とする
子どもは大人の国の中で育ち、次第に子供の国を作り、そして自ら大人の国に入っていくことになります。私たちは思いやりややさしさを持って人とともに暮らす大人の国を持っているのでしょうか?
今、子供たちがおかしいとすれば、必然と大人がおかしいと考える必要があるのです。
8. 発達に応じたしつけを
お母さんにとっては発達の知識がなければ、情報を求め、いつごろ何をしたらよいのかと困惑することも多いと思われます。ひとつの目安としては母子健康手帳の「保護者の記録」欄が活用できます。
発達とは「身体的、精神的、社会的変化の過程」であり、この欄にはその発達過程の節目ごとの様相が示されています。
例えば、1歳6ヶ月に「自分でコップを持って水を飲めますか」という項目があります。運動面では目と手が供応しあってコップをこのように操作できることを示し、さらに、自分でも飲もうという考えと行動がここに表されています。運動発達は十分なのに子供が自分でしていないとすれば、させる機会を与えていないか、させていないということが考えられます。