赤ちゃん容器から有害物質が溶け出す?
電子レンジで赤ちゃん用のプラスチック容器を加熱すると、容器が溶けたり、他の有害物質が溶け出すのではないかと心配です。
早速調べてみました。
一時、古くなったポリカーボネートの食器を加熱すると、ビスフェノールA(内分泌かく乱化学物質の疑いがある)という人体に有害な物質が溶け出すことが報じられたことがあります。
これを受けて、多くの学校や保育所でそれまで使用していたポリカーボネートの食器を陶器に代えました。
しかし、その後、学校給食で使っているポリカーボネートの食器を実験的に加熱して、ビスフェノールAの溶質状態を調べたところ、人体に影響を及ぼす量でなかったと確認されました。
現在、市販の離乳食用の食器の材質はポリプロポレン製のものが多いので、環境ホルモンの心配はないようです。
しかし、子供用に製造されている茶碗やお皿、マグカップの中には材質がポリカーボネートのものもありますので、その場合には洗浄に当っては、洗剤の濃度を守りやわらかいスポンジを使って洗浄し、すすぎは十分に行い、消毒を必要とする場合には85〜90℃で3分以内にするなどに留意すれば心配ないと報告されています。
この実験からも、ポリカーボネートの食器を用いて加熱する場合には、3分以上高温で加熱することは避けた方が無難といえそうです。