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食事からビジネス、冠婚葬祭など日本のマナーや常識、文化を紹介
<日常生活でのマナー>
人をほめる場合のテクニック
人を動かすには厳しく指示を失敗した場合の罰でプレッシャーをかけながら動かす場合と、ほめて自主的に動かすように仕向ける2通りがあります。
行動心理学やビジネスの分野でも研究されているのですが、この2つの場合に後者の方がはるかに効率的に大きな成果をあげられるのだということが証明されています。
これは人間は自分が好きなものやうれしいことには情熱をもって取り組むためで、その場合には嫌々やるよりもはるかに集中力が増しますし、成果を上げるために必死で頑張る傾向にあるためです。
嫌なことをしている時の時間はなかなか過ぎないが、好きなことや楽しいことをしている時間はあっという間に過ぎてしまう感覚に覚えがあると思いますが、まさにそれが好きなことをする際に発揮される集中力の力です。
ほめられれば人間は誰しもうれしいもので、更に褒められようと頑張るものなのです。
また、ほめ方にもただほめるよりも効果的なほめ方のテクニックがあります。
それは、直接ほめるのではなく、間接的にほめたことが耳に入るようにほめるようにする方法です。
人間は直接ほめられるよりも、他人からそのことを聞くと信憑性が増し、喜びもアップする傾向があります。
たとえば「栗原は最近実力も付いてきて、よく頑張っているな」と職場の同僚や直属の上司に話すようにすると、飲み会などで必ず本人に伝わります。
これを聞いた本人も喜び、さらに頑張ろうと思うというわけです。
これは会社だけでなく家庭でも使えるテクニックです。子供をほめる時に直接ほめるのではなく、母親に「敦志は最近勉強を頑張っているようだし、成績も上がってきてうれしいな」と話すと、母親は必ず子供にそのことを話すものです。
山本五十六の有名な言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」と言うのがありますが、これは人を動かすのに「ほめる」ということがどれだけ重要で効果的かを表した代表的な言葉といえます。
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