スペインSpain
接待 1/5
- スペインのビジネス文化においては食事の場でビジネスを行うことは受け入れられています。
- 実際に、お茶やランチ、ディナーを共にすることは交渉を成功させるために友好的な手段の一つです。
- しかし、食事の場は具体的な取引における財務的な話などを行う場ではなく、お互いの信頼関係を築く場となっています。
- お互いの信頼関係や共通の趣味の発見などがあなたの目的を果たすために欠かすことのできない要素になります。
- しかしながら、スペイン人の生活独特の時間軸のため、食事への招待や受諾の前にスペインでの取引相手の生活習慣に慣れたり、理解したりする必要があることがあります。
- 朝食でのミーティングは一般的ではありません。
- また、大きな都市以外ではランチでのビジネスミーティングも、それ程好まれない傾向があります。
- これは、ランチは一日のメインの食事であり、家に帰って食事を取るスペイン人が多いためです。
- また、スペインに到着したばかりの訪問者にとっては、夕食を遅い時間にとる文化に慣れるのには時間がかかるかもしれません。
- 実際に夕食は9時や10時前に始まるのは稀で、深夜過ぎまでかかることが一般的です。
- 例え平日の夜でも、マドリード(madrilenos)やバルセロナ(barceloneses)、バレンシア(valencianos)などの大都市においては深夜1:00まで眠りにつかないことは珍しくありません。
- そして、週末の夜ではドンちゃん騒ぎは次の日の朝のchurros con chocolate(チュロスをホットチョコレートにつけて食べる朝食)まで続くことも頻繁にあります。
- 食事の場でビジネスの話をする際には、相手からその話題を持ち出すまで待つようにした方が無難です。
- また、スペインでのビジネスマナーではいかなる場合でも、ビジネスの話は食後のコーヒーが出されるまで控えるようにしなければなりません。
- 従って、体力さえ持てば遅い時間の食事とコーヒーやお酒を飲みながら深夜まで話をするスタイルが、スペイン文化においては社交の成功の秘訣ですし、スペイン人の生活のリズムに適応しようとすればこれに合わせるようにしてください。