スペインSpain
商談 2/5
- 一般的に部下は権威に対して敬意を払い、指示に従い、上司の耳に入っていない問題などについても処理することが求められます。
- 一般的にスペイン人はチームとしてよく機能し、上司もチームの一員として感じていますが、マネジメントに関しては閉鎖的なアプローチをとります。
- スペインのビジネス文化ではその意思決定には日本同様にとても時間がかかります。さまざまなレベルのマネージャーがその意思決定に参加し、あなたの提案は隅々まで徹底的に分析されることになります。
- しかし、最終的には最も上位の人間が決断を下すことになります。
- そのため、あなたの商談の相手は仲介人に過ぎないことも多々ありますが、彼らのとの信頼関係をしっかり構築することで最終決断者まで稟議が上がることになります。
- 多くのスペイン人が自身で行動を起こす前に家族や友人、同僚からの賛同やサポートを確認する傾向があります。
- スペインのビジネス文化の奥底には個人は組織や近所、グループの一部として認められて、初めて社会の一部であると認められるとの考え方が根付いています。
- この社会への強い帰属感が家族や個人としての責任感を構築することになります。
- しかし、理論的な北ヨーロッパの社会に対しての責任と貢献に関する観念が、スペイン人の権威や国の政治組織に対しての敵対心を説明するのに最も適しています。
- 結果として外部からの人間に対しての拒否感をスペイン人の中に生み出すことになります。そのために外部からの訪問者はその肩書きを何かしらの組織やグループに属することで克服する必要があります。
- スペイン人は一般的に交渉相手にはその商談について最終的な決断を下せる権威を持っていると考えています。
- スペイン人に対してはあなたの方法でビジネスを行うことを求めるよりも、もし相手の方法を取り入れないのならば、少なくともその方法を理解するようにしてください。
- スペイン人の方式を取り入れたり理解したりすることで、あなたがスペイン文化に対しての敬意を示し、更にはあなた自身が適応力のある人間であるとの印象を与えることができ、スペイン人からの理解を得るためには効果的です。
- スペイン企業との取引においては忍耐を必要としますが、スペインのお役所とのビジネスには更に極度の忍耐が必要となります。
- スペイン人は単に急いで物をするということがなく(だからと言って、物事が終了しないということではないのですが)、怒ったり取り乱したりすることは意味がないと考えられています。
- そのために日本や北米、ヨーロッパ諸国の一般的な考え方では避けることの出来ないストレスに対しての対処法を学ぶことになります。