フィリピンPhilippines
商談 2/3
- 出来る限り相手に合わせ、いつでも落ち着いて対処することがフィリピンでのビジネスの成功には欠かせません。コツとしては相手の作る面談の雰囲気に合わせるようにすることです。
- あなたがミーティングを開催する場合には本題に入る前に簡単な世間話をし、お互いの間に協力的な関係を築くように努めてください。これはフィリピンのビジネスでは非常に重要なことで、世間話以外にも事前に食事に招待したり、スポーツイベントに招待することも効果的です。
- 最初のミーティングの際にそれぞれの役職を記憶しておくと後々役に立ちます。ミーティングの際の席は役職での序列となっていますので、どの人間がキープレーヤーか見分けるのに参考になります。
- 他の人間が話している際には注意深く聴くようにしてください。また、他人の話をさえぎって話すことは、一般的には挑戦的な行為と受取られます。
- フィリピンの教育システムは暗記が中心であるため、問題解決の際には主観的に類推して解決にあたる傾向があります。ある特定の理論や法則を調べるよりも、自らの知識の中から解決方法をひねり出そうとするのが問題に対する一般的なアプローチです。
- 直感が真実を判断するための拠り所とし、カトリックの教えが深く彼らの考え方に影響を与えています。真実を判断する際に実験による証明やその他のデータによる証拠は、フィリピンのビジネス文化においてはほとんど検討されません。
- フィリピンのビジネスパーソンは対立を出来るだけ避けようとする傾向にあり、”NO”という回答を直接的に相手にすることは非常に抵抗を感じます。そのため、フィリピンでのビジネスの際には出来るだけ直接的な表現は避けるようにし、遠まわしな表現を心がけるようにしてください。また、フィリピン人も間接的な表現の方が受け入れやすいと感じます。
- ”顔を立てる”ために実際はそうでない時にも”Yes”と返事をすることがしばしばあります。Yesはあいまいな返事の「考えておきます」や完全な”NO”の場合にも使われることがありますので、会話の微妙なニュアンスに注意して聞くようにし、相手の意図を正確につかめるように努めてください。
- フィリピン人との商談において、”yes”の回答を確かなものにしたい場合は書面で合意を確認するようにしてください。出来れば、交渉のそれぞれのステージごとに合意を確認する書面/議事録をとるようにしてください。一般的にフィリピン人は書面や議事録に残されたものについては、遂行する義務があると感じます。
- 相手の合意について確かでない場合には、数日後に交渉相手に尋ねるようにしてみてください。この場合、その時点で決定プロセスのどの状況にいるのか、より詳細に回答を得ることが出来ます。
- 海外からのビジネスの訪問者はフィリピン人ほど頻繁に笑顔を見せることは期待されていません。フィリピン人は合意や承認の場合以外の困惑や緊張を和らげたりする場合にも笑顔を見せますので、必ずしも同意のサインではないことを理解しておいてください。これが、適当でないと思われるような緊張した場面でもフィリピン人が笑うことのある理由です。
- ”即決”はフィリピンのビジネス文化ではほぼ期待することは出来ません。そのため、現実的でない納期やスケジューリングは調整する必要があります。
- フィリピン人は傾向として自らの意見やアイデアを持ち出すよりも、相手のそれに対して反応することの方を好みます。