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グローバル・ビズは海外でのビジネスの成功のための世界各国のビジネスマナーとビジネス文化を紹介しています。

マレーシアMalaysia

商談 3/3

  • 相手があなたの質問に対して意図的に無視していることに気付いた際には、それもまた”No”を意味すると考えてほぼ間違いありません。
  • 歯の間から息を吸って"シーッ"という音を出すのもまた”No”を暗示するサインのひとつです。また、マレーシアのビジネス文化においては、表面上は肯定的な回答だとしても、これらのジェスチャーがある場合には背景には深刻な問題が横たわっていることを示唆します。
  • マレーシア人に決断を要求した際には、実際にはそうでなくとも”Yes”と回答することがしばしばあります。これは面子を大切にするからであり、”No”の回答は後に丁寧に伝えられます。時々、第3者によって”No”の回答が伝えられる場合もあります。
  • 中国人系のマレーシア人の間では、決断をせまる質問については、次のようにポジティブな回答とマイナスな回答を両方提示することが丁寧であると考えられています。例えば、”Would you like to go to theatre?” と尋ねる際には、”Would you like to go to theatre or not?”と尋ねるようにします。
  • 中国系のマレーシア人への否定形での質問については日本語同様に、意図とは反対の回答が帰ってくることがありますので注意が必要です。
  • 例えば、"Isn’t the document available?"の質問に対しての"yes"の回答は、"Yes, the document is available"が正しい英語ですが、彼らは"Yes, the document is not available."を意味していることが多くあります。
  • 欧米人とは異なり、すべての人種のマレーシア人が会話の最中の沈黙に対してはそれ程マイナスに考えません。会話の間の沈黙の間に意見や考えをまとめることが出来ます。この沈黙には、提案や意見に対しての合意や反対を意味することはありません。
  • マレーシアのビジネスマナーでは回答の前に10〜15秒の沈黙があることが一般的です。しかし外国人にとってはその沈黙を合意のサインであると誤った判断をし、マレーシア人の相手が回答をする前に次の話題を進めてしまうことが多々ありますので、気をつけるようにしてください。
  • ほとんどの州にサルタン(君主)が存在し、王家と民間人がその境を越えることはほとんどありえません。有名な王族は畏怖の念を持って扱われます。
  • さらに、王族との接触に関しては念入りな制度や特別な取り計らいが必要になります。
  • マレーシア人(特に中国系)はしばしば占星術師に相談することがあり、そのため吉日を選ぶために契約を結ぶのが大幅に遅れたりすることがあります。
  • マレーシアでのビジネスにおいては契約書での合意に関しては、欧米のそれとは違い最終的な決定であると考えることは危険です。マレーシアのビジネス文化では契約書にサインをした後でも交渉を続けることについてはごく一般的なことです。