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「頭語」と「結語」のマナー
- 手紙を書く際のマナーに「頭語」と「結語」というのがあります。
- 頭語とは「拝啓」や「前略」など、手紙の際のにつける挨拶の言葉です。
- また「結語」とは頭語に合わせた結びの言葉で、「早々」や「敬具」などがあります。
- 「拝啓」は頭語の中で最も一般的なもので、これは「謹んで申し上げます」という意味であり、ほとんどの場合にはこれを用いれば問題ありません。拝啓に対応する結語は「敬具」を使うのが一般的です。
- もっと丁寧な手紙を書きたい場合には、「謹啓」を使うようにします。これは拝啓と同じ意味ですが、遜り具合が強くなります。謹啓には「謹白」という結語を使います。
- また、よく聞く頭語に「前略」というのがありますが、これは文頭の季節のあいさつを省略する場合に使います。したがって、前略の後に「残暑の候…」などと書くのは誤りになります。
- 「前略」に対応する結語は「早々」となります。
- 頭語は文章の最初に書きますが、この際に、文字を一文字下げる必要はありません。
- また、頭語の後に改行をしている文章も見ることがありますが、これは誤りであり、頭語の後に一文字あけて時候の挨拶を続けるようにします。(前略の場合はこれを省略する。)
- 時候のあいさつの後には、相手の安否を尋ねたり日頃の感謝をしたためるのですが、これも改行せずに時候のあいさつに続けるようにするのが、正しい手紙の書き方です。
- 結語の書き方は、文章が終わったら「書中にてまずはご連絡させていただきます。」とか「寒い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。」などの結びの挨拶を書いてから書くようにします。
- 結語は本文の最後の行に書き込める場合はそこに書きます。
- スペースがない場合には、改行し、一行あけて結語を書くようにします。この場合、文字と文字の間にスペースを入れるのがマナーです。
- このスペースは上の行は空欄ですとのサインになります。こうすることで第3者の加筆を防ぐことができます。
- 結語の後には日付と自分の名前を書くようにします。