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お礼返しのマナー
- 日本の文化ではお祝いやお見舞いをいただいた場合には、お礼をするのがマナーと考えられており、「祝儀は倍返し、不祝儀は半返し」と言われてきました。
- しかし近年では、祝儀のお返しは半分程度のもの、不祝儀の場合には1/3から半返しが一般的になってきているようです。
- しかしこのお礼返しは、せっかくのお祝いや慰めの気持ちを半分返すことになり、かえって失礼になるとの考え方もあり、お礼返しをしないという人も増えてきており、お礼返しをしなくてもマナー違反とは考えないようになってきました。
- また、お歳暮やお中元、お年賀などにお礼返しをすると、借りは作りたくないという意味として受け取られ、かえって失礼になってしまいますので注意してください。
- このほかにも目上の人からいただいた餞別や、勤務先からの祝儀や不祝儀、入学祝いや就職祝いに対してもお礼返しは不要です。
- しかし、お祝いをいただいたけれどもお礼も言わないというのはマナー違反ですから、感謝の気持ちを込めた手書きの礼状を送るようにするのがマナーでしょう。
- また、病気などで入院した際にいただくお見舞いに対してもお礼返しは不要ですが、病気が全快し退院した際にお礼を述べるようにしましょう。
- 病気が全快した場合には、「快気祝い」を送るものマナーです。
- 快気祝いには石鹸やお菓子など使ったり食べればなくなるものにするようにします。
- 形として残るものを送ると、「病気が残る」として縁起が悪いと考えられているのでマナー違反となってしまいます。