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インドについて1ACCESS

概要

  • 海外よりの訪問者にとって最も印象的なインドの特徴として、そのサイズと多様性が一番に挙げられます。インドの広大さと多様性から、決してインドは一概には語ることが出来ません。
  • かつてある研究者は"国家としてのインドは国民各々の心の中にのみ存在する"と表現したほどです。そのため、この点を理解していない海外よりの訪問者はインドを想像外の理解不能な国と感じるようです。
  • 以下の項目により"インド"を少しでも理解できればと思います。


地理と気候

  • インドは3,287,590m2の世界で7番目に大きな国土を持つ国です。南アジアに位置し、パキスタン・中国・バングラディッシュ・ビルマ・ネパール・ブータンとの国境は14,107kmに達し、海岸線は、7,000kmに渡りアラビア海とベンガル湾に広がっています。
  • 基本的にインドの気候は温暖的な気候から熱帯的な気候と考えられていますが、実際のところは頂上を雪で覆われたヒマラヤ山脈の北部、砂漠気候の西部、深い熱帯雨林の北東部、緑の牧草地のGangetic平野、そして、南部や中心部の高原地と様々な気候に富んでいます。
  • 一般的に、10月〜3月のインドは冬のシーズンとなり訪れやすい時期です。この期間は北部では気温が2〜3℃となりますが、ほとんどの地域では15〜20℃と過ごしやすくなります。インドの夏(4月〜6月)はとても暑くなり、多くの地域で50℃に達するほどです。
 

人口と人種

  • インドの人口は10億人を越え、(中国に続いて)世界で2番目に人口の多い国となっております。インド人は主に、インド・ヨーロッパ語族(75%)とドラヴィダ族(25%)にその起源を持っておりますが、実際、世界の主要な宗教と人種を見つけることが出来ます。
  • 82%のインド人はヒンドゥー教徒です。しかしながらヒンドゥーは一体性からはかけ離れた宗教で、様々な宗派と信派より成り立っており、それらはさらにカースト(階級)およびセクトとサブセクトにより分けられます。ヒンドゥーのカースト制度は階級社会を構築し、これが人々の生活や振る舞いに深い影響を及ぼしています。
  • ヒンドゥー以外のインド社会の主な宗教は、モスラム教(12%)、キリスト教(3%)、シーク教(2%)、仏教、ジャイナ教、そしてゾロアスター教となります。また、30 0以上の各地域の部族が8%の人口を占めています。
  • 異なった宗教が異なった地域に集中しているため、それぞれの価値感や規範は大きく異なります。その証拠としてカシミール地方は主にモスラム教徒が住み、パンジャブにはシーク教徒が集中しており、キリスト教徒は東北部のいくつかの州に多くみられるなどです。
  • 例えば、たった12%しかいないモスラム教徒ですが、その数は世界中で3か4番目(情報元により異なる)です。また、1%にも満たない仏教徒ですがその人数は500万人にも上ります。このように人口が多いので小さな比率でも、とても大きな数となります。
  • 政治は非宗教的な構造となっておりますが、宗教は人々の日々の生活に大きな役割を果たし、そしてしばしば仕事上での関係や取引に影響を及します。


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