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ドイツGermany

一般常識 1/3

  • あなたがドイツ語をしゃべれない場合に、自動的に他人に英語で話しかけることには注意が必要です。多くのドイツ人が上手な英語を話す一方で、そういう思い込みに対して不快に感じる人間も多く存在します。
  • 特にそういった人たちは45から60歳くらいまでの人間に多く、これらの人たちは英語がドイツの経済の様々な面で普及していく中で育っており、次世代の人間ほど英語に対して慣れておりません。
  • たとえオフィスで目が合ったとしても、ドイツ人は知らない他人に挨拶するという文化はありません。彼らの考え方としては”この人間は知らない人間なので関係がない。そのため表面上の社交辞令は必要ない”となります。
  • オフィスか小さければ小さいほど、挨拶を交わす機会は多くありますし求められますが、大きくなればその機会は少なくなります。また、あなたが恒久的なメンバーでなく一時的もしくは短・中期での滞在であれば更にその傾向は強くなります。
  • ドイツ人は始めて会う際には、可能である限り第3者の紹介を好みます。これはドイツの村社会文化から生まれた”様子を見る”(Wait and see)コミュニケーション行動に端を発しており、面識のない他人からアプローチされることは予期していませんし、ルールとしても自らアプローチし世間話などを通して共通点を見出すようなことはしません。
  • ドイツ人は世間話やおしゃべりが得意ではありません。これはドイツでの初対面の他人と関係を築いたりする文化がないために、そのためのスキルが必要ないからです。
  • ドイツ語の“Gemutlichkeit”に表されるリラックスムードやアットフォームな雰囲気は一部のごく親しい仲間や家族の間でのみ見られるのが一般的です。
  • ドイツの文化は中流階級文化とみなされています。これは組織での階級はしっかりと設定され監視されており、各々のコミュニケーション時の振る舞いからもそれが明らかです。
  • 企業におけるランクにおいてもランクによる特権や下位からの敬意を要求しますので組織内のコミュニケーションはオープンなものではありません。これは階級がそれほどないスカンジナビアや個人主義の傾向の強い北米やオーストラリアに比べるとその違いが顕著です。
  • 第3者があなたを誰に・いつ・どうやって紹介しているのを参考にし、あなたがドイツの組織の中でどのような階級として扱われているか理解し、組織階級の中での振舞いに利用してください。
  • 硬い短い握手がビジネスにおいても社交においても到着や出発の際の挨拶として一般的です。ハグと両頬へのキスの挨拶はとても親しい間柄か家族に限られます。一方、成人した子供と両親の握手、成人した兄弟同士の握手も珍しくありません。
  • 到着/出発の際には一人一人と握手をするようにしてください。グループ全員への手を振っての挨拶は極々親しい間でのみ行われます。