ドイツGermany
接待 2/3
- 重要なこととして、ドイツ人の同僚か友人がただ単に食事に誘った場合にはこれは招待ではありませんので、相手は支払いを申し入れているわけではありません。
- 一般的に、ドイツのレストランでは食事が終わった際にウェイターがテーブルまで来て、支払いを“zusammen” (一緒にする)か“getrennt” (別々)にするか尋ねてきます。
- あなたがそのテーブルで明らかに“eingeladen” (招待)されたと分かる場合以外には、ウェイターは別々の支払いを尋ねてきます。その場合にはあなたが食べたものをウェイターが計算してくれますので、そのままテーブルでの支払いになります。
- ドイツの伝統的な食事は肉にこってりとしたソースです。そのため健康、宗教、菜食主義、アレルギーなどの問題を抱えた人間にとっては好ましくない場合があります。
- その場合にはそういった制限を直接ホストに伝えるようにしてください。そうすることでホストが困惑したり不快に思うことはありません。
- いくつかの文化では、顔を立てたり階級意識などから上位の人間に直接話をすることを認めていない文化もありますが、ドイツに限ってはそういったことはありませんので、必要なことは直接伝えるようにしてください。
- ドイツは直接的な文化ですから、あなたが何かの必要があったり同意できないことがあれば直接話をしてくると考えていますので、ドイツ人の方から事前に何か問題があるかといった類の質問をしてくることはほとんどありません。従って、何も言わずにいていざ食事が運ばれてきてから、アレルギーで食べれないなどの問題をホストに伝えなければならないような状況にならないように十分注意してください。
- ドイツ人は仕事仲間を家に招待するようなことはほとんどありません。(経営者層やアカデミックな立場の人間の間では多少行われています。)従って、家に招待された場合は人間関係を構築したいという先方の意思の表れと理解してください。
- 夕食に招待される場合もありますし、午後に“Kaffee trinken” (コーヒーを飲む)に招待されることもあります。“Kaffee trinken” は基本的にケーキを食べることを意味します。
- 夕食に招待された場合には、その食事はきわめて時間通りに始まりますので、遅れないように注意してください。どうしても遅れそうな場合には事前に連絡することを忘れないようにしてください。また、アポイントメントと同様にちゃんとした理由も説明する必要があります。
- ホストに座る席を指示されるかどこでも好きな席に座ってもよいと言われるまで、自分から勝手に席に座ることはしないように気をつけてください。
- 伝統的に最も名誉あるのはテーブルの上座の端となります。そして最も重要な人物がその左側に座り、つぎに右側に座ります。夫婦もしくはカップルが招待者の場合にはどちらかがテーブルの端に席をとり、もう一人が反対側に座ります。
- ごく稀にですが、フォーマルなディナーパーティーでは夫婦(カップル)が別々に知らない人の隣に座る事になる場合があります。この目的としては、新しく知り合いを増やし会話を盛んにするためのものです。この傾向はゲストたちが様々な国から集まっており、雑談などに対して抵抗がないと判断された場合です。
- “aperitif” (食前酒)はカクテルかリキュールの形で食事の前に配膳されます。同様のお酒が食後に配膳されたらそれは“digestif” (食後酒)です。食前酒、食後主共に冷やされて出されるのが普通です。