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グローバル・ビズは海外でのビジネスの成功のための世界各国のビジネスマナーとビジネス文化を紹介しています。

ブラジルBrazil

商談 2/2

  • 実験やその他の事実からくる証拠は認められますが、これらの情報がブラジルサイドの交渉の目的に沿った場合にのみ限定されます。
  • それよりも問題解決や意思決定は主観的な感覚により左右されます。従って、そのための準備をしておく必要があります。
  • 交渉相手があなたに対して不信感や遠慮がある場合には、どんなにすばらしいプレゼン内容や実験結果でも交渉を前に進めることは出来ません。
  • このような時は、あなた自身の人間性のアピールや、文化に対する理解や芸術への造詣の深さ、対人関係スキルなどによりブラジル人の交渉相手をあなた自身に惹きつける努力が必要になります。
  • ビジュアルでのアピールはいかなるプレゼンにおいても効果を発揮します。
  • 交渉を通して対立を避け、フラストレーションを避けるように努めてください。
  • 商談の結果としての権力とステータスの増加を強調する方が、結果としての金銭的な利益よりもより効果的な交渉戦略となります。
  • 契約に際しては、几帳面に一つ一つの項目を検討するよりも、すべての項目をひとまとめにして全体的に交渉することを望んできますので、覚悟し準備しておく必要があります。
  • 適切でないと思われる情報に関しては何度でも見直しを要求されます。
  • 契約の際にはローカルの会計士(Dondator:財務上の法律や規制を理解している人間)と公証人(Notario)もしくは国際弁護士を同席させるようにしてください。ブラジル人は”外国”の法律の専門家との取引を非常に嫌います。
  • ブラジルのビジネス文化においてはピリオドを1,000を区切るのに使います。(日本ではコンマを使いますが。)
  • また、コンマは比や割合を表す際に用いられます。
  • 交渉や面談が終わった際に、すぐに席を立ちその場を離れることは避けるようにしてください。直ぐ席を外すと、相手にあなたが他にもっと重要な用事や仕事がある(思っている)との印象を与えてしまいます。
  • 面談の事前にあなたが次に面談の予定が入っており、どれほどの時間があるのかを相手に伝えてある場合にはすぐに席を立つことも可能ですが、重要な面談であれば他にはアポイントを入れないようにすることがいずれにせよ無難です。
  • ブラジルのビジネス文化においては階級がとても重要な意味を持ちますので、最終的な結論を出すのは最も高い権限をもった人間になります。
  • 交渉が合意に至った際には、すぐに契約書のサインを行うことはいたしません。その場では握手と口頭での約束で十分とみなされています。契約書へのサインや必要書類の準備は後日行われます。
  • ブラジルのいくつかのサブカルチャーでは書面での同意は強制権はなく、従って後日変更が可能と考えている場合もあります。
  • 経済的なクラスやステータスがブラジル社会では重要な影響力を持ち、その人間の職業にまで影響を与えます。そのため、権力者が特権階級であるという前提は近年では崩れてきています。