オーストリアAustoria
商談 1/3
- オーストリアでビジネスを行う際には、十分な数の名刺を持っていくようにしてください。
- 面談相手とのあいさつの際に名刺交換をするのは当然ですが、それ以外でもビジネスで会う受付の人間や秘書などの全員に名刺を渡すようにしてください。
- 理想的には名刺の裏面がドイツ語で書かれているものを用意してください。
- また、オーストリアではステータスが非常に重要ですので、あなたの役職がしっかりとタイトル、名前、資格などと一緒に明記されているようにしてください。
- オーストリアのビジネス文化においては時間を守ることは非常に重要です。
- ドイツ語での遅刻はzu spatで文字通りtoo late (遅すぎる)を意味します。立場が下の人間が5-10分遅れることは遅刻となされ、1 5分遅れるとビジネス上の関係をギクシャクさせることとなりますので注意が必要です。
- オーストリアでは弁護士などの専門職で活躍する女性は比較的いますが、経営層にはまだまだ余りいません。
- しかし、女性を訪問する際には意思決定者として尊重するようにし、一昔前のように高圧的であったり上の立場から接することのないようにしてください。彼女らはこういった接し方を非常に嫌がります。
- オーストリア人との面談の際には、簡単な世間話から始めるビジネス文化となっていますので、あなたの旅行やホテル、前日の事などの話題を用意しておくようにしておいてください。また、同様に相手にも似たような質問をするようにしてください。
- 更にもっと上のレベルでの面談の際には、最新の時事ニュースについての話題(特にローカルで無難な話題であれば)や、オーストリアについての知識を示すような会話を行うようにしてください。
- これらの簡単な世間話や社交辞令は単に丁寧な会話ではなく、またビジネスの話題にすぐに入らないための言い訳というわけでもなく、外部の相手との会話を通してお互いを少しでも知り合うという目的があります。
- そのため、この世間話の際には自身の知性を証明し、楽しい会話の相手との良い印象を与えるように心掛けてください。
- オーストリアのすべての打合せには十分に準備していくことが欠かせません。
- 時間に厳しいビジネスパーソンは時間を無駄にすることを嫌いますし、ほとんどのオーストリア人がそうであると考えてください。
- 打合せに出席している人間の中で上の立場の人間が、打合せの進行および議長を勤めます。
- 打合せ議題から焦点がほとんど離れることはありませんし、準備不足の即席の打合せなどに対しては苛立ちを隠しません。