オーストリア Austoria
オーストリアとは 1/2
オーストリア共和国(The Republic of Austria: die Republik Osterreich)は地理的にも、歴史的にも、そして文化的にも中欧(central Europe: Mitteleuropa)の中心として存在しています。
オーストリアの公式な言語はドイツ語となっていますが、そのアクセントや地方の方言によりかなり流暢なドイツ語を話せる人間にとっても理解が難しいことが多々あります。
オーストリアと比較すると規模の大きな隣国に囲まれていますが、オーストリアをその隣国の延長線上で考えることは単なる過りではすまずに、オーストリア人よりの反感を招くことになります。
当然ドイツはオーストリアにとって最も重要な貿易相手国ですが、それ以外にもアルプスを通して地理や言語の面からだけでなく、文化的にも多くの共通点を持っています。
しかしながら、ドイツ人(German)とゲルマン民族(Germanic)は明確に区別して考える必要があります。
オーストリア人はゲルマン民族ではありますが、ドイツ人ではありません。これは他のゲルマン民族のカナダ人やアメリカ人、ニュージーランド人等と同様と考えてください。
ハブスブルグ王朝を通してオーストリアは神聖ローマ帝国において、その終焉の1806年まで500年以上にわたり中心的な役割を果たしてきました。
しかしこれには、ナチスドイツの1938-45年までのオーストリア併合を除いては、フレドリック1世バルバローザ(Emperor Frederick I Barbarossa)がバヴァリア公国(Duchy of Bavaria)より1156年にオーストリア公国(Duchy of Austria)として独立しているため、ドイツの一部であったとの理解には議論がなされています。
ハプスブルグ家はオーストリアとハンガリーを1918年まで支配し、戦後の合意でその国境が定義され共和国が建国されました。
しかし、オーストリアの近代史は1955年にウィーン(Vienna)を支配した連合国軍が、オーストリアが永世中立国であり独立国家である君主制共和国として国連に参加することを宣言する国家協定を承認した時から始まります。
オーストリアは1995年より欧州連合(EU:European Union)のメンバーとなり、統一通貨であるユーロ(?:EURO)を使用することを認可された12の国のひとつです。
直近に差し迫った他の10カ国の追加にあたり、オーストリアは中欧にてその地位を確かなものにし始めているように見受けられ、東欧諸国との歴史的な繋がり(特にハンガリーと)を強めているように感じられます。